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40年前の外傷による歯の欠損-2

 

MC:FMひらかたラジオ総合病院

福原:「歯医者さんが教える歯の秘密!」

こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか?

ここからは「歯医者さんが教える歯の秘密!」でお楽しみください。

お相手は、あゆみ歯科クリニック院長 福原隆久と、住友未央です。

MC:この番組では、歯に関する様々な情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、すこやかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を、楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。

FMラジオひらかた総合病院「歯医者さんが教える歯の秘密!」この番組は、「あふれる笑顔をすべての人に」あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。

あゆみ先生、今週もよろしくお願いします。先生先週は外傷についてお話ししてくださいました。ラジオネーム赤福のおじさんが、「突然ですが奥歯が欠けました」とメッセージを送って下さいまして。

福原:確か分類ですね、どこの部分で折れたら、こうだなみたいな話をしていたかと思うので。

MC:そうですね、一番表面のところエナメル質、と2段階目が象牙質、3段階目は神経が見えてしまっている、四つ目がヤバイやつですね。

福原:根っこの中で割れているというのがありまして、大概のやつは横向きに割れたことばかり言っていますが、縦向きに割れるって事もありまして、その場合、縦で根っこまで割れた扱いになるので、縦割りしてしまうと一見歯がしっかり残っているように見えても、どうしても抜かないといけない場合がありますね。

MC:大変ですね。

赤福のおじさんから「一度検査した方がいいですかね」と頂いていたのですが。

福原:そうですね、1回見て頂いたら治療の分岐点にもなるのですが、その歯の神経が生きているか、生きてないかというがあって、例えば外傷、ぶつけたにしろ、転んだにしろ、その場合その神経が生き残ってくれるか、あるいは、歯が抜けずに残ってくれるかというところで分類をしなければいけないですね、治療の分岐点としては。

もし、ぶつけた時に割れたけど、神経が残っているという場合は、神経さえ残っていたら抜けてくることはないのですよ。その時はプラスチックで埋めて様子見ていたら終わりと。

ただどうしても今も神経●●●●だったら、神経を取らないといけないし、神経をその日は●●●●●なったかとしても、後々神経が死んでくる事もあるのですね。とりあえず上だけ直したけど、どれくらいですかと言われると、半年間は様子をしっかり見てくださいというルールになっていて、半年大丈夫であればその怪我によるこの歯の影響はなかったと確定診断ですね。大体半年ですね。確定診断といって、大丈夫ですよと言って問題ありません。

あとそれまでの間はちょっとまだ分かりませんという話をしていくということですね。

MC:長いですね、半年も様子見ないといけないのですか。

福原:どうしてもその日大丈夫で半年後●●●●で膿んでくることとか、そういうことがあるので。神経がだんだん●●●●●って、死んでいくってことですね。あるいは抜けてしまうとかあるので。

MC:じゃあ、神経があるかないかで大きな分岐点になるのですね。

福原:そうなのです。ただ焦ってはいけないのは、神経がその日は死んでいると計測される、

神経が死んでいるかどうかはeptという電気歯髄診断器をあてて感じるかどうかを見るのですが、その怪我した日とかその次の日はeptがマイナスとなり、神経が死んでいるように何も感じてませんこの歯はとなっていても、3週間後とか一か月後あるいは3ヶ月に復活することがあります。

実際には神経が復活しているとかではなく、eptが感じない、マイナスだった時も明日は感じなかった時も神経が少し鈍くなっていただけという、ぶつかっているからね。

MC:じゃあ神経は曖昧ですね。

福原:今より●●●●変わりますし、人によっても場所によっても日によっても変わりますからね。神経が生き返ってくれることがあるので、どこかの時点でeptがプラスになったらもうそれでいいのですが、もしそういうのもずっとだめだという場合、あるいは叩いたら痛いとかっていう場合、あるいはここが茶色くなってくるのですが、神経を取った歯は黄色く茶色くなってきたりするので、あと歯茎が膿んでくる、5,6種類、いろんな種類があるのですが、そのどれかが出てきて、もう絶対に神経死んでいるというふうになった場合は神経の治療をしていくと、それは神経を取ることと一緒ですね。

MC:そうですね。

福原:その日は大丈夫と思って。

MC:じゃあ、焦って治療しない方が?

福原:焦る必要はないですね。痛みがある場合、必ずその日に神経を治療するでしょうし。

MC:微妙な場合は様子を見た方が?

福原:痛みがなくて、神経があったったら必ず様子見ですね。死ななければ大丈夫なので。

神経がない場合も、あるかないかは折れた瞬間には別に分からないので。

今電気ビリビリとやって何も感じなかったとしても、半年間に戻ってきてくる可能性もあるので、ちょっと定期健診、お掃除ですね、歯周病治療の様子を見ながら、半年後に確定診断、大丈夫かどうかというのをやっていきます。

MC:定期健診は色々な意味から大事ですね。

福原:定期健診は大事だと思いますね。

MC:定期健診の大事さが身に沁みます。

福原:あとは神経の治療をする場合は外傷、今回は大人の方ですけども、40年前ということでね、どうしてもお子さんとかも多いんです、小学校とか中学校もそうですけど、年齢の低い方の場合は神経を取った後にいきなり銀歯を被せたりするわけじゃないことがほとんどですね。

逆に大人の場合の治療というのは神経を取ったら、高い確率で、歯医者さんの考え方にもよりますが、被せ物を付けることが多いと思います。その歯の強度をしっかりさせるためにね。

ただ子供さんの場合は被せ物を付けると、そこからまた顎の骨が変わっていったりとか、骨格が変わったり、歯の根っこがそこからさらに成長したりするので、通常は塗り薬みたいな黄色い●●●入れて、プラスチックでいったん終わります。子供さんの根っこの治療は。

そこからその後十八歳ぐらいになって、身長も止まって成長も止まってきた時に被せ物にやり変えてあげると。

MC:長い目で見て。

福原:そうですね。それがもう幼稚園とか、小学校1年生2年生だったら、子供さんがそんな覚えていない可能性もあるので、自分が怪我してそういう風に歯医者行ったこととかね。しっかり親御さんが管理してあげて、十八歳になったら神経を取っている歯をもう一回見てもらった方がいいねという風に言ってあげたら。

MC:同じ歯医者さんに通い続けていたら、先生が覚えてくださっているかも。

福原:そうですね、来ていただいている分にはもちろんしっかりみられます。

MC:また来週もちょっと外傷について、私も質問があるいくつか思いついたので、来週もよろしくお願いします。皆さんも先生に聞きたい質問などあれば、メッセージお送りください。お待ちしております

福原:ではまた来週もこの時間にそれぞれお耳にかかりましょう。

「歯医者さんが教える歯の秘密!」お相手はあゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と住友未央でした。

MC:それでは来週までごきげんよう。

FMひらかたラジオ総合病院「歯医者さんが教える歯の秘密!」、この番組は、「あふれる笑顔をすべての人に」あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。