IMPLANT
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IMPLANT
インプラント
歯を失ってしまい噛めない、また、入れ歯が合わない、わずらわしい、見た目を良くしたい、などの方に対しインプラント(人工歯根を植える)治療を行っております。
当院では、ITIインプラントを取り扱っております。
世界3大インプラントとも言われ、日本歯科インプラント機材協議会にも加盟している信頼性の高いインプラントです。
また、インプラント手術時におきまして、歯科医師による術前診査、および全身管理には、医師による検査、対診を十分に行いますので、安心してご相談下さい。
インプラントとは、歯を失ったあとに、その失われた歯を補う治療法のことで、天然の歯に最も近い人工歯根を使います。
この治療では顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、アバットメント(支台)を接続し、その上に人工の歯冠を被せます。
見た目も自然で、入れ歯などとは違い、違和感なく噛むことができます。
また、インプラント(人工歯根)はチタン製で、チタンは人の身体との親和性がもっとも高い金属で、生体組織に適合しやすく、その特製から医療現場で多く使われています。 短時間の外科手術(局部麻酔下)で顎の骨に埋め込まれたインプラントは、その後、周囲の骨と結合し、強固な土台となります。
ちなみに、インプラント治療は、このチタン製人工歯根を顎の骨に埋め込みますが、身体に影響を及ぼすことはありませんのご安心下さい。 インプラント治療によって「歯のある生活」を取り戻すことができます。インプラントなら歯が一本、複数または全て失われた場合でも安全に治療することができ、豊かなライフスタイルを実現します。インプラントは40年以上の歴史があり、世界中で多くの治療に役立っています。
また、科学的にも実証されており、96%以上の成功率が報告されていますので、安心して治療をお受け下さい。
あゆみ歯科クリニックでは、インプラント無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。
入れ歯やブリッジなどの従来の治療法と比較して、インプラントには多くのメリットがあります。
これらのメリットが得られる点がインプラントの大きな特徴といえます。インプラント治療によって「歯のある生活」を取り戻し、きれいな笑顔・楽しい食事の時間を手に入れませんか?
今までの治療との違い
それぞれの歯の場所や、失った本数による、インプラントとそれ以外の治療方法の違いです。一般歯科ページの一覧表もご参考ください。
前歯を一本失った場合
側の健康な歯を削る必要があります。
健康な歯を削ることなく、天然の歯と区別がつかない
歯並びを再現できます。
奥歯を失った場合
金属の止め具などに違和感を感じ、見た目も良くありません。
また、かたいものが安心して食べられません。
止め具などを使わないため、口の中に違和感を感じません。
しっかり固定されているので、かたいものを食べても安心です。
すべての歯を失った場合
ガタつきがあると安心して食事ができません。
また、入れ歯がズレたり、食べ物が内側に入って痛くなることがあります。
自分の歯のようなしっかりした噛み心地で、安心して食事ができます。
また、入れ歯のように外れる心配もありません。
総入れ歯が安定しない場合
入れ歯安定剤では、人前で外れるなどの不安があります。
※総入歯の場合、顎の骨が痩せて入れ歯が合わなくなることがあります。
入れ歯の支えにインプラントを使うことで、入れ歯がはずれたり
ガタつくことがなくなり、口元に安心感が持てます。
1回目の手術
歯茎を開き、顎の骨にインプラントを埋め込むための穴をあけます。
歯をしっかり固定するようにインプラントを埋め込み、歯茎を閉じます。
治療期間
数ヶ月で骨とインプラントがしっかりと結合するまで治療を待ちます。
2回目の手術
インプラントが骨と結合したら、再度歯茎を開き、インプラントの頭を出します。
治療期間
歯茎が治癒するまで待ちます。
型取り
被せものを作製するための型取りを行います。
制作期間
歯茎が治癒するまで待ちます。
完成
天然の歯と見分けのつかない人口歯をインプラントに装着し、お手入れ方法などを練習します。
実際に患者さんから言われることが多いのは「手術が怖い」「後遺症が残って危ないと聞いた」「費用が高い」といったものです。手術をしたら後遺症が残るの
ではないか?あまりにも高額な請求をされるのではないか?などの不安から、治療に踏み切れない方もいらっしゃるかと思います。
そこではじめに私たちからお伝えしておきたいのは、この治療はきちんと事前準備をしていれば、決して危険なものではないということ。実はインプラント治療
によって起こる出血や腫れなどの症状は、虫歯や歯周病など他の治療でも起こりうるものなんです。そうは言っても、具体的にどんな治療をするのか、どんなリ
スクがあるのかなど詳しくわからないままでは不安が拭えないと思います。
このページではインプラントについて、各治療の特徴について、私たちが日々の治療
において大切にしていることについてなどをご紹介していきます。
結論から言うと、事前準備が徹底されていればこの治療は危険ではありません。外科手術である以上メスを使うため、出血や腫れ、痛みが出る可能性はあります。しかしこれらは抜歯や虫歯、歯周病の治療においても同様であり、必要以上に身構える必要はありません。
インプラントならではのリスクには「手術中に骨の内部・周辺に並走する神経や血管を傷つける危険性」があります。神経を傷つけるとしびれが、太い血管を傷つけると大出血が起きる、という可能性も全く無いわけではありません。
この点だけを聞けば「やっぱり危ない手術なのか」と思う方もいるでしょう。 しかしそうしたミスはCT診査やシミュレーションなどの事前準備を行えば回避できます。これが冒頭で「事前準備が徹底されていれば」とご説明した理由です。
インプラントとは、歯が失われた場所に人工的な歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定させるものです。歯根は骨に埋め込むため、骨周辺に走る神経・太い
血管に配慮して手術が行われます。
歯が固定され安定することや、他の歯に負担をかけないことが大きなメリットです。私たちはインプラントについて、一度失われた自分の歯が再びもとに戻った
かのような体験ができる、最高の欠損補綴方法(人工物で歯が失われた部分を補ってあげる方法)と言っても過言ではないと考えています。加えて、インプラン
トはきちんとケアしていれば20年ほど使える寿命の長い器具です。長期にわたって、あなたの食事やおしゃべりをサポートしてくれるでしょう。
インプラント治療では、CTによる診査診断と、解剖学的形態の把握が不可欠です。「しびれや痛みが残る」「押すと膿が出る」などの後遺症が残るパターン
は、こうした事前診査の不足や医師の知識・技術不足が原因と言えます。
当院では手術前に必ずCT撮影・模型診断を行います。それだけでなく、三次元データを元にした精密なオペのシミュレーションを実施。安全性が確保されたこ
とを確認してから手術に臨みます。そのため10年間で行われた○○本の治療において、血管損傷や神経損傷は一度も起きていません。安全にインプラントが行
える状態か診断できなければ手術に進むことはないので、安心してご相談いただければと思います。
実際に患者さんから言われることが多いのは「手術が怖い」「後遺症が残って危ないと聞いた」「費用が高い」といったものです。手術をしたら後遺症が残るの
ではないか?あまりにも高額な請求をされるのではないか?などの不安から、治療に踏み切れない方もいらっしゃるかと思います。
そこではじめに私たちからお伝えしておきたいのは、この治療はきちんと事前準備をしていれば、決して危険なものではないということ。実はインプラント治療によって起こる出血や腫れなどの症状は、虫歯や歯周病など他の治療でも起こりうるものなんです。そうは言っても、具体的にどんな治療をするのか、どんなリスクがあるのかなど詳しくわからないままでは不安が拭えないと思います。
このページではインプラントについて、各治療の特徴について、私たちが日々の治療において大切にしていることについてなどをご紹介していきます。
インプラントは他の補綴方法と比べて最も予防的です。つまり将来的に最も多く歯を残せる方法と考えられます。しかし突然そう言われても「なぜ?」と疑問に
思う方も多いでしょう。そこで、欠損に対する代表的な方法である部分入れ歯、ブリッジ、インプラントそれぞれの治療後、10年が経過した時点での隣接歯
(抜けてしまった歯の両サイドの歯)の生存率を調べたデータがあるので、ご紹介します。
調査を行ったのは、治療技術の研究や補綴に使う材料の研究開発を行う日本補綴歯科学会。その学会が発行している「日本補綴歯科学会誌」では、501名を対
象とした調査の結果、以下の報告があがっていると発表されました。
「欠損隣接歯の生存率に関して,一歯欠損における FPDとRPD,未治療群の欠損隣接歯の生存率を比較した報告では,FPD
で5年生存率97%,10年で 92%,RPDでは5年生存率77%,10年で56%」
「ISFPの隣接歯は5年生存率100%,10年でも99%という報告がある」
(引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajps/7/2/7_170/_pdf/-char/ja)
FPD(Fixed Partial Denture)はブリッジ、RPD(Removable Partial Denture)は部分入れ歯、ISPD(Implant Supported Fixed Prosthesis)はインプラントをそれぞれ表しています。つまり歯が無くなってしまった箇所に隣接する歯が10年後もそのまま残っている確率は、ブ リッジなら92%、部分入れ歯なら56%、インプラントなら99~100%ということが明らかになっているのです。
この数値の差は、インプラントだけは隣接する歯に負担をかけないことによるものと考えられます。ブリッジや部分入れ歯は、どうしても器具により両脇の歯に 負担をかけてしまいます。結果として、歯が折れてしまったり抜けてしまったりと、欠損をどんどん広げてしまう可能性があるのです。
当院では「今、歯が無いという問題を解決するために将来的により多くの歯を失うリスクを負うのは、本当に治療と呼べるのか?」という点を考慮しています。 将来的にできるだけ歯を残しておきたいのであれば、インプラントが第一選択となると私たちは考えています。
患者さんからは「良いのはわかるけど、価格が高すぎて手が出せない」というお声を寄せられることがあります。インプラントの費用は1本30万円程度が目安 となり、決して安い価格とは言えません。でも実は、この価格には4つの理由があります。「保険」「材料」「高い技術・知識の必要性」「保証期間」につい て、それぞれご説明します。
はじめに、保険について触れていきます。
例えば体調を崩して病院にかかった際、あなたはいくら窓口負担をするでしょうか。だいたいは、3割負担ですよね。これは国が決めた治療方法を、決められた
治療費で行った場合、費用の一部を国・地域・所属企業が支払ってくれるという「健康保険」の仕組みがあるため。皆さんが普段病院にかかったときは、このよ
うに保険適用となることが多いと思います。
しかしインプラントは保険適用外です。それには以下の理由があるとされています。
「それじゃあ、やっぱり私にはとても手が出せないかも……」そう思ってしまう方もいるでしょう。しかし実は、インプラントは医療費控除の対象になるケース
もあるんです。医療費控除とは、1年間に10万円以上の医療費を支払うと納めた税金が還付されたり、節税になったりする制度を言います。
例えば400万円の年収で30万円を医療費として支払ったとしてシミュレーションをしてみましょう。このケースでは、6万円分の還付もしくは減税となる可
能性があると計算されます。(参照:https://www.clear-dental.jp/sp/iryouhikoujo/)
もちろん、どれくらいの還付が受けられるか、どれくらい減税が可能かといったことはケースバイケースです。併せて医療費控除もチェックしてみてください。
インプラントはチタン製の人工歯根を骨に埋めこみ、人工歯を固定して完成となります。実はその工程には、たくさんの部品が使われているのです。主な部品と して
があります。中でもインプラント体は高く、1本で何万円もかかります。他にも、安心して任せられる一流の腕を持った技師を採用しているため技工料もかかり
ます。
さらに世界最大規模のシェアと最高品質を誇るstraumann社のシステムを採用。高品質のため、パーツそれぞれが少々高価です。
私たちがメーカーにこだわるのには、大きな理由があります。実はインプラントにおいて、メーカーは非常に大切な要素の一つ。有名なメーカーであれば、10
年・20年先の将来、引っ越しなどで違う医院にかかっても対応してもらえる可能性が高くなるのです。
実はこうしたメーカーは世界に100社以上存在。その中で日本で使われているのはたった30社ほど。中でも広いシェアを誇っているのが、
straumann社、Nobel bio care社、Zimmer社、Astra tech社です。これらであれば導入している医院も多いうえ、品質が良いため安心して使えます。
ただでさえインプラントは対応できる医院全体の1/3と少ないのに、流通量の少ないメーカーを選んでしまうとなにか問題が起こった際に対応できない可能性
があります。問題に直面して辛い思いをしているときに、医院探しで大変な思いをしたくないですよね。そのためにも、広く扱われているメーカーを採用してい
る医院を選ぶのが大切です。
またインプラントは何十年も口腔内で機能するものなので、長い目で見て信頼できるものを使うのが安心です。少々高価でも、10年・20年後にもきちんと部
品供給がされていると思える盤石なメーカーのものが、安心です。
度々触れているように、インプラント治療は外科手術です。手術にまつわる技術を維持・向上させるために、医師たちは日々努力を続けています。中でも技術力の向上や維持に貪欲な医師は、診察時間外に豚の骨や模型で練習をしたり、何十万円も参加費用がかかる学会に参加して最新の知識を得たりと、自己研鑽の日々を送っています。そうした努力があるため、腕に自信のある医師ほど技術力に見合った価格を設定する傾向にあります。つまり医院の提示している金額で、医師の技術力や自信の度合いがわかるのです。
医師の中にはつい先日まで研修医だったような経験の浅い医師もいれば、世界的権威とされる医師もおり玉石混交です。そうした医師たちが自由に価格を決めら れる自由診療なら、価格でその技量を測れます。極端に安い医院は、技術力や経験が不足している、勉強量が不足している、などの値段相応の理由があると思っ ておいた方が良いでしょう。つい価格の安い医院を選びたくなりますが、外科手術は安心して任せられる腕をもつ医院にお任せください。
治療後に問題が起こる可能性は、残念ながらゼロではありません。例えば「歯が割れてしまった」「ネジが緩んできてしまってぐらつく」酷いときには「インプ ラント体が抜けてしまった」というケースも。そうした問題が生じたときのため保証期間を設けている医院は、少々高めの金額設定になっています。その代わり に、何か問題があったときにはお金をかけずに診てもらえたり、気軽に相談できたりするため安心です。
極端に安い価格設定の医院は、この保証が無い、あるいは短いといった問題があります。そうした医院で手術を受けると、何らかの問題が生じた際にさらに治療
費を支払うことになり「安く済ませられるはずだったのに、結局費用がかさんでしまった」となるケースも考えられます。
当院は、インプラント治療において5年間の保証期間を設けています。この期間内であれば補償で治療をいたします。安心して受けられるインプラント治療な
ら、お任せください。
実は歯を失った際「食べるのに不便しないから」「奥歯なら、ぱっと見ではわからないから」といった理由で治療を行わない方も多くいらっしゃいます。しかし、そのまま放置してしまうのはハイリスクです。放置を続けていると
などの影響が出る可能性があります。
噛み合わせに違和感が無くても、無意識に噛み方を変えているケースもあります。もともと当たっていなかった場所に歯が当たることで破折に繋がり、徐々に口内を崩壊させる原因となってしまうこともあるのです。そこで、歯を失ってしまった際の対処についてご紹介していきます。
部分入れ歯は、隣接歯(失われた歯に隣接する歯)に金具をひっかけて装着する器具です。歯を削らずに装着できるうえ、つけ外しができることが特徴です。し
かし「付けたり外したりするのが面倒」「異物感がどうしても気になる」「入れ歯を入れるのは、抵抗感が強い」などの理由で選ばれにくいものでもあります。
その一方で関連用品のテレビコマーシャルが流れていたり、身近に使っている方がいたりして認知度の高い手段でもあるかと思います。そんな部分入れ歯は、実は予防治療としての観点から見るとあまりおすすめはできません。
もう一度先ほど引用した日本補綴歯科学会の論文を見てみると、以下の記載があります。実は部分入れ歯は10年後には隣接歯を44%の高い割合で失わせてしまうのです。
「欠損隣接歯の生存率に関して,一歯欠損における FPDとRPD,未治療群の欠損隣接歯の生存率を比較した報告では,FPD
で5年生存率97%,10年で 92%,RPDでは5年生存率77%,10年で56%」
(引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajps/7/2/7_170/_pdf/-char/ja)
その理由は2つ考えられます。ひとつは、歯周病ですでに複数の歯を失った方が部分入れ歯を選ぶケースが多いため、入れ歯を作った時点で隣の歯の状態も悪く なっている可能性があること。もう一つは歯にひっかけた金具部分が揺れ動き、くぎ抜きをするような力がかかって歯がぬけやすくなってしまうこと。
そもそも部分入れ歯とは、隣接歯を頼って金具でダミーの歯を設置するものを言います。そのため完全には固定されず、不安定になりがちです。物を噛んだと き、歯を噛みしめたとき、歯ぎしりをしたとき、頬杖などで横から力が加わったときなどには入れ歯が動いてしまいます。「ちょっと入れ歯が動くくらいで大げ さな」と思うかもしれませんが、その動きで固定先の歯が左右に揺さぶられ、釘抜きで釘を引き抜くような負荷が歯にかかってしまうのです。これは歯にとって はかなり悪い環境と言えるでしょう。
もちろん複数の歯が抜けてしまったケースなどにおいては、部分入れ歯が最有力候補となることもあります。しかし1本だけ抜けた場合は欠損を拡大させてしまう可能性があるため、当院ではあまりおすすめはしていません。
ブリッジとは、歯が失われた箇所に隣接する歯のエナメル質を全体的に削り、被せものとダミーの歯を連結させた器具を装着する方法です。
こちらは部分入れ歯と異なり、固定で使います。つけ外しの手間が無く、装着した際の違和感も少ないため人気です。ただし、ブリッジを装着する歯が何の問題 もない健全な歯であるなら、積極的におすすめしていきたい方法ではありません。
ブリッジを装着する際に削ってしまうエナメル質は中の神経や象牙質を守る、大切な部分です。一度削ってしまったら、もう元には戻りません。もともと健全で
非常に頑丈であった歯でも、エナメル質を削ってしまうと非常に大きなダメージを受け強度が下がってしまいます。診察をしていても、頑丈であっただろう歯を
わざわざ弱くしてしまっているケースが散見されています。
ただし、エナメル質が薄くなっている箇所があるなら被せものをして治療する必要があり、ブリッジは適切な手段となりえるでしょう。しかし健全な歯の場合は
あえて選ばなくても良い方法ではないかと私たちは考えています。
またブリッジには3つの特徴があります。
それぞれご説明します。
まず、噛み心地が自身の歯があった時と変わらないという点。実はこれは、メリットにもデメリットにもなり得ます。もちろん装着時の感覚は違和感がない方が
良いですよね。もとの状態とほぼ同じ感覚で食事やおしゃべりが楽しめるのは、なにより嬉しいことです。ただしその分、無意識に以前と同等の力を入れて噛ん
でしまうことになります。
普段通りに噛んでしまうと、ブリッジを支えている歯には単純計算で1.5倍の負荷がかかることになるのです。その場合、装着時にエナメル質を削ったために
強度の下がった隣接歯が折れてしまったり、亀裂がはいったりといった問題につながる可能性もあります。
また着脱を必要としない点も、デメリットにもなり得ます。固定して使うということは、睡眠時にもつけたままということを意味します。実は、睡眠中の歯ぎし りや噛みしめは体重の5倍ほどもの力が加わるということをご存じでしたか?
体重の5倍というと、体重が50kgの方なら250kgの力が歯にかかる計算になります。それだけの力がブリッジにかかってしまうと、負荷に耐えられず 「く」の字にたわんでしまう場合があるのです。
たわみが起こると、すき間から接着剤が漏れ出してしまうため、器具が外れてしまったり虫歯になったりする危険性が出てきてしまうのです。ご家族から歯ぎし りなどを指摘されたことのある方は要注意と言えるでしょう。
またブリッジは一方が外れても、もう一方がしっかりと固定されていれば違和感なく過ごせてしまいます。そのため「外れてしまっていたことに気が付かなかっ た」というケースも多いです。しかし一方が外れてしまうことで、被せものの中で虫歯が進行する、変な方向から負荷がかかったときに歯が折れてしまうといっ た問題に繋がる可能性もあります。
上記のような問題が起きないよう生活習慣に注意し、メンテナンスも行うことが前提となりますが、
には合うでしょう。10年後の隣接歯の生存率も92%と比較的高い水準なので、強い力をかけなければ安心して使えるものです。
インプラントは、唯一隣接歯に負担をかけずに済みます。インプラント体を骨に埋入させ、その上に人工歯を固定します。しっかり固定されるため揺れ動きが無いのが特徴です。一方、保険適用外で費用が高くなってしまう点がデメリットと言えます。しかし、ここまでお読みいただけた方なら、隣接歯に負担をかけず、揺れ動きもないというメリットがいかに優れているのか、ご理解いただけるのではないでしょうか。
基本的にどの箇所の歯が失われたケースでも有効ですが、特に優位なのは大臼歯、つまり奥歯が抜けてしまったときです。他の歯に頼らないため、最奥の歯でも装着できます。
歯が抜けた際に選べる、3種類の手法についてご紹介しました。ここからは隣の歯の状態、何本の歯が抜けたのかといったパターン別にご紹介します。ただその 前に、歯にとって大切なエナメル質についてご説明させてください。
永久歯は、幼い頃に生えたら80年ほどもちます。一度も生え変わらず、その後の人生を支え続けてくれるのです。歯は、その間に食物により汚され、噛むたび に叩きつけられ、熱いものや冷たいものにさらされ、歯磨きを怠ったときには虫歯菌の浸食に耐えます。さらに歯ぎしりや噛みしめなどのそれぞれの癖によりか かる負荷にも耐える必要があります。実は口内は、非常に過酷な状況といえるのです。そんな中で大事な神経や象牙質を守っているのが、この物質なのです。
ここで一旦、車を思い出してみてください。車検をきちんと通し、こまめに手入れをしていても、10年ほどで買い替えが必要になりますよね。家だって 10~20年もたてば修繕が必要ですし、大物家電だってそれだけの期間がたてば買い替えが必要です。そう考えると、80年も一度だって生え変わらず過酷な 状況に耐え続けるこの物質は、大変貴重で頑丈なものと思えるのではないでしょうか。
そんなエナメル質は実際とても頑丈で、鉄やガラスに引けをとらない硬さを誇っています。鉱物の硬さを表すモース硬度によれば、エナメル質は7。柔らかいも のを1,硬いものを10として表すことを考えると、かなり硬い部類のものになることがわかると思います。ちなみに、7は水晶と同じくらい。ガラスが5、鉄 が4、骨が4~5、ダイヤモンドは10。「歯って、思っていたより硬いんだ」と驚いた方も多いと思います。
それだけの硬さを誇るものなので、他のものでは代わりが効きません。銀歯も、セラミックも、エナメル質の変わりを完全に務めることはできないのです。 そんな貴重なものを、ブリッジはほぼすべて削ってしまいます。そのため「あえて選ばなくてもよい手法」とご紹介しました。歯は一度削ると強度がぐっと低下 し寿命が短くなってしまいます。そのことを考えると、これを安易に削るのは避けるべきと言えます。
それではここから、隣にある歯の状態にあわせてご紹介していきます。隣の歯が何の問題もない健康的な歯なら、インプラントが最有力候補となります。あえて
エナメル質を削らなくても良いですし、金具で歯を根本から引っ張る必要もありません。もとの状態のようにそこに歯を設置できれば、それが何よりです。
ただし、例外となるケースも。それはエナメル質が薄くなってしまっていた場合です。エナメル質は非常に硬い一方、口の中の環境に合わせてすり減るというと
ても個性的な一面があります。そのため噛み合わせや、歯ぎしり、噛みしめといったそれぞれの癖によってすり減り、薄くなってしまっているケースがあるのです。
変えが効かないほどの硬さを誇るものですが、実は衝撃に弱いという特徴も併せ持っています。そのため、薄くなっていると簡単に歯が折れたりヒビが入ってしまったりする可能性も。診察で薄くなっていて危険な状態と判断されたら、折れたりヒビが入ってしまったりしないよう被覆処置を行う必要があります。
ここまででご紹介した治療方法の中で、唯一歯を被覆できるものがありましたね。ブリッジです。隣にある歯が薄くなっているときは被覆が必要になります。歯 の表面が薄くなってしまっているケースにおいては、この方法が最有力候補となることもあります。
次に隣の歯が弱ってしまっている場合、「失活歯」のケースをご説明していきます。そもそも失活歯とは何かというと、深刻な虫歯などに対する処置としてすで に神経を抜いてしまっている歯のこと。「そういえば、昔酷い虫歯になって神経を抜いたことがあった」「そういえば、友人が神経を抜いたといっていた」とい う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは神経を抜いた際、強度の下がった歯を支える目的で土台が埋められます。しかし神経が通っている歯と比べれば、強度は比べるべくもなく落ちます。そう して強度が下がっている歯に、さらに負担をかけてしまう手法は避けるべきでしょう。弱っている自分の歯に、保存薬、土台、被せものや金具といった様々な パーツを付けて大きな負荷をかければ、耐え切れずに歯が折れてしまったりパーツのネジが緩んでしまったりといった問題が起こりやすくなるのです。
「もうかなり手を加えている歯だから、簡単な方法で済ませればいいか」と思ってしまいがちですが、弱っている歯が隣にいる時にこそ負担をかけずにいられる 方法を選ぶのがおすすめです。
奥歯は、その幅が大きいことが特徴です。加えて噛む力が強く、食事に最も重要とされています。そんな歯が抜けた場合における、それぞれの治療方法の向き・ 不向きをご紹介します。
まずはブリッジからご紹介していきます。その特性として、強い力がかかるとたわむ点はすでにご紹介した通りです。これを噛む力の強い奥歯につけると、他の 箇所と比べてたわみによる問題が起こりやすくなります。それは、大臼歯の幅が広いため。後程詳しくご紹介しますが、ダミーの幅が広くなればなるほど大きく たわむ特徴があるのです。
さらにこの方法を選んだ場合は最奥の歯と、一つ前の歯を削って被せものをする形になります。しかし最奥の歯は、口腔内で最も背が低い歯。背が低い分、被せ ものを固定できる場所が少なく、外れやすいというデメリットがあります。これも、奥の歯には向かないと言わざるを得ない理由の一つです。 次に、部分入れ歯のケースをご紹介します。 この方法は、確実な固定は不可能です。噛む度に左右に揺れたり、歯肉に沈んだりします。その状態は歯があるものの、酷い歯周病と同じレベルの状態ともいえ るでしょう。
上述の通り、奥歯は食べ物を噛む際に最重要の歯です。最も食事の時に頼りたい歯がぐらぐらと不安定だと、金具がかけられている隣の歯にすべての負担がかか ります。金具が揺れる度それを支える歯は左右に揺さぶられるのです。実はこの左右に揺さぶる動きというのは、抜歯の際とまったく同じ動き。つまり奥歯につ ければ、金具をかけられた隣の歯も抜けてしまう可能性が高いということを意味します。
一方インプラントは、噛む力に左右されず揺れない、安定した歯を作れます。「外から見るだけなら、歯がないことがわからないはず……」と奥歯では特に避け られがちな手法ですが、奥歯にこそ選んでほしい手法です。安定しており他の歯に負担をかけないこの方法なら、以前のように食事やおしゃべりを楽しめるよう になりますよ。
歯が抜けるのは、1本だけとは限りません。歯周病や虫歯で一気に数本抜けたり、負荷をかけ続けた隣接歯が追い追い抜けたりすることもあります。そうした何 本も続けて抜けてしまった場合の方法もご紹介します。
最有力候補となるのは、インプラントです。「1本30万円するのに、何本もなんて無理!」と思う方も多いでしょう。しかし「インプラントを選ぶ」と言って
も全てを置き換える必要はありません。
もちろん全て対応できれば最善ですが、出費の面も、体力面も、医師の技術面でも難しいことがほとんどです。そんなときは「インプラントサポートデン
チャー」を活用します。
この方法は、最奥に位置する歯だけをインプラントにして、それを支えに他の治療をおこなうもの。
ご自身の歯に金具や被せものを固定せずとも良くなるため、最奥の一本だけでもインプラントにしておくのがおすすめです。
対して、通常のブリッジや部分入れ歯はあまりおすすめできません。
まず通常のブリッジは、ダミーが長くなるほどたわみが大きくなる問題があります。ダミーの長さとたわみの関係は、ダミーの幅が2倍になれば4倍の、3倍に
なれば9倍のたわみになると言われているほど。歯が失われてしまった部分が広ければ広いほど、ブリッジに負担がかかります。数本の歯が抜けているなら、リ
スクが大きいと言わざるを得ないのです。
次に部分入れ歯についてご説明します。
この器具は、噛むたびに歯肉に沈みます。当然、噛む力の強い歯になるほど入れ歯の沈み方は大きく、口腔内の負担も大きくなります。支えとなる隣接歯に引っ
かかっている金属部分が沈み込んだ分、歯を引き抜く力を強めてしまい、結果として支えてくれている歯をも失う可能性があると言わざるをえません。
この器具を装着し、隣接歯が抜け、更に隣に装着し、抜けて、といった負のスパイラルが始まってしまうことも。
1本だけが抜けたときのみならず、複数抜けた場所にも、インプラントは有効です。最奥の1本だけでも対応させておくと、将来的に残る歯の本数の差が大きい と考えられます。
歯が失われてしまったら、これまでご説明した通り部分入れ歯、ブリッジ、インプラントといった治療が可能です。しかしそうした治療よりも何よりも、そもそ も欠損を生じさせないために虫歯・歯周病の予防を行うことが大切です。
あゆみ歯科では、虫歯・歯周病などの原因を知ってもらうこと、そして患者さんがそれぞれ抱えているリスク因子や、その元となる生活習慣の改善といった徹底
した予防処置を心がけています。さまざまな治療方法がありますが、ご自身の歯を残すことが、最も健全で強い口腔環境を保つのです。
私たちが大切にしているのは、歯が無くなった場所に人工歯を埋め込むことでは決してありません。重視しているのは、問題を抱える患者さんに対しありとあら
ゆる方法をもって、できるだけ多くの歯を残せるよう尽力することです。尽力しても残せなかった歯や、すでに失われてしまっていた歯に関しては、その欠損を
拡大させないインプラントがベストな選択だと考えています。
インプラントは、最も予防的な治療、と言っても過言ではありません。費用がかさむこともあり一見「贅沢」「大変そう」「怖い」と思ってしまいがちな治療方
法ですが、他の歯に負担をかけずにいられること、次々影響が出て口腔の崩壊が始まる可能性の低いことを考えると、まず選択するべき候補と思えるのではない
でしょうか。
もちろん、外科手術を行うことになるので出血や痛みといったリスクは存在します。あゆみ歯科では、そうした危険性を可能な限り減らすべくCT撮影やオペシ
ミュレーションを行ったうえで手術を行っています。安心してインプラントに臨めるよう体制を整えておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
インプラントは、以下に挙げるような悩み、治療への要望をお持ちの方におすすめです。
入れ歯には、さまざまなパーツが付随しており、違和感や異物感が比較的大きくなっています。
入れ歯はとても目立ちやすく、口元が気になって自然に話せないという方も少なくありません。
その点、インプラントはシンプルな構造で、限りなく天然歯に近い形で欠損部を補うことが可能です。
インプラントには人工歯根があるため、硬いものでもしっかり噛むことができます。
噛んだ時の力が顎の骨にも伝わりやすく、骨吸収の防止にも役立ちます。
ですから、歯を失う前と同じようにいろいろなものを食べたい、顎の骨の健康を維持したい、という方にはインプラントがおすすめといえます。
従来の補綴治療では、少なからず歯を削る必要があります。
とくにブリッジは支台歯となる歯を大きく削らなければならないため、その点に強い抵抗を感じる方もいらっしゃることでしょう。
一方、人工歯根が支えとなるインプラント治療では、周囲の歯を削る必要がないのです。噛んだ時の力も周囲の歯ではなく、人工歯根が受け止めるので、お口全体の健康を維持しやすくなります。
どんなに優れた人工歯でも、必ず寿命というものがあります。
不適切な使い方をしていると、その寿命もどんどん縮まっていってしまうため十分な注意が必要です。そこで重要となるのがインプラントのメンテナンスです。
インプラントのメンテナンスは、いわゆる“定期検診”とほぼ同じものです。
数ヶ月に一度ご来院いただき、お口の中をチェックします。とりわけインプラントに関する検査に重点を置くのが大きな特徴です。
具体的には、上部構造である人工歯の破損、アバットメントの緩み、人工歯根と骨の結合状態などを細かく見ていきます。異常が見つかったら適宜、対処していきます。
また、インプラント周囲に汚れが溜まっていないかを調べることも重要です。なぜなら、インプラントの寿命を縮める主な原因に「インプラント周囲炎」という病気があるからです。
インプラント周囲炎とは、文字通りインプラントの周りに炎症が生じる病気で、簡単に言うと“インプラントの歯周病”です。
インプラント周囲炎を発症すると、歯茎や顎の骨が破壊され、人工歯根が不安定になります。
その結果、インプラントが脱落、もしくは撤去せざるを得ない状況となるのです。そんなインプラント周囲炎を予防するためには、定期的なメンテナンスが必須といえます。