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40年前の外傷による歯の欠損-1

 

MC:FM枚方ラジオ総合病院

福原:「歯医者さんが教える歯の秘密!」

こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか?

ここからは「歯医者さんが教える歯の秘密!」でお楽しみください。

お相手は、あゆみ歯科クリニック院長 福原隆久と、住友未央です。

MC:この番組では、歯に関する様々な情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、すこやかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を、楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。

FMラジオひらかた総合病院「歯医者さんが教える歯の秘密!」この番組は、「あふれる笑顔をすべての人に」あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。

あゆみ先生、今週もよろしくお願いいたします。先生今週もメッセージが届いています。

こちらはラジオネーム赤福のおじさんからです。ありがとうございます。

「すーみん、あゆみ院長、こんにちは。突然ですが奥歯が欠けました。およそ40年前の交通事故の影響が今出てきたのかもしれません」ということです。

「やはり一度検査した方が良いのでしょうか」というお問い合わせでございます。

福原:そうですね。歯が割れる原因は色々ありますけど。すーみんはあれから割れていた歯を治しましたか?

MC:割れていた歯は治しました。そこは大丈夫です、ただ虫歯があります。

他に虫歯がまだあるのです。6月そんなに急がないので、小さいものなのでと言われました。

逆に今無理してまではあんまり来なくていいよみたいな。

なので、緊急事態宣言も開けて落ち着いてから行こうかなというふうな、治療計画を立てられるようになりました

福原:よかったです。単純に歯が欠けている所があるからということなのでしょうね。

今回は奥歯が欠けている、欠ける原因は色々あるのですが、例えば転んだ、ぶつけたとかね、色々あったりはするのですが、おっしゃるように40年前という話あったと思うのですが、

ぶつけてその時で大丈夫で、5年10年大丈夫でも、だんだん中の歯の神経は死んできてしまって、10年後とか、今回40年後ってことですが、だんだん歯の強度がなくなってきて、バキって欠ける事があります。

MC:じゃあ40年の時が経って、今影響が出てきているというのは十分にありますね。

福原:勿論レントゲン撮ってみないと本当にそのせいかどうか分からないですが、可能性はゼロじゃないなということですね。基本的には怪我ですよね。ぶつけたとか転んだとか、外傷、外の傷書いて外傷と言いますが、その分類、怪我がどこでどうなったかというのがあります。

MC:外傷も分類があるってことですか?

福原:例えば、歯をぶつけたとして、4分類くらいかな。

我々の歯の表面でエナメル質って言うのですが、エナメル質、そこだけが割れた場合と、その次割れていると、次象牙質という歯の中にあるそこまで折れてしまった場合と。

もっと深いとこで折れると、折れた場所によって違うのですが、もっと中の方で割れてしまって、神経が見えている状態というのと、歯茎の中身、歯の中で折れた場合と4つぐらいあって、それぞれ治し方がちょっと違います。

この表面のエナメル質が割れているだけだったら、一番簡単にいけば白いプラスチックなど詰めて終わることもありますし、もちろん型取りして、詰め物や被せ物しないといけないこともあります。

MC:私その程度しかないと思います。

福原:それでしたらちょっとした治療で終わりだと思います。歯の表面エナメル質ですね。

次象牙質まで割れると、もうちょっと中で割れると、奥歯だったら型どりくらいは必要になるかもしれないですし、前歯だったら、一応プラスチックを積んでいけば、光で固まる樹脂レジンを詰める治療があるのですが、できるということもありますし、あまり形が大きくて、作るのが難しければ、神経をあえて抜かしていただいて、差し歯にすることもなきにしもあらずです。次の段階の歯の神経が見えるぐらい折れてしまったと、血とか見える状態です。

MC:3段階目になりますか?

福原:その場合はほぼほぼですが、その歯の神経を取って治療していく、もちろん日本全国的に言えば、それでも神経をとらずに治しましたというケースもあるので、絶対ではないですが、99.99%折れて、歯医者さんで折れた訳じゃないでしょうから、折れて、どこかから移動してこられてお待ちいただいてみている治療の中で言うと、やはり神経を取る治療が適正なのかなと。さらに歯の根っこの中で折れた場合ですね。

MC:それはどんな時に?

福原:ぶつけ方によってはボーンとぶつけて、上だけ欠けたらラッキーですし、歯茎より下で歯が折れちゃうと、その歯を抜かないといけなくなったりしますね。

MC:酷い外傷ですね。

福原:そうなってしまうといやですね。あとはぶつけた拍子に歯がそもそも抜けてしまうこととか、一番ひどい場合ではあるので。

MC:ボクシングの試合とかでありますね。

福原:なので4分類のどれになるかというのをしっかりなるべく急いで歯医者さんに行ってレントゲン撮るとか。

MC:そうですね、検査した方がいいのではないでしょうか?

福原:ぶつけた歯が割れたり抜けた時の注意点としては、その取れた部分があるじゃないですか、あと抜けた歯があったとしたら、どうするかということなのですが、どうしたらいいか分かりますか?

MC:自分の欠けた歯ですか?私1回飲み込んじゃったことあります。

福原:それはかわいそうに。多分美味しくはなかったでしょうね。

MC:そうですね。お肉と一緒に飲み込んだことがあります。今飲み込んでしまったというのがあります。歯医者に行って飲み込みましたと言いました。

福原:たぶん詰め物で済んだのでしょうね。

実はですね、抜けてしまったとか、根っこの奥で割れたとか、上だけでもそうなのですが、乾燥させてしまうのは一番良くないので、人によっては石鹸とかで綺麗に洗って、よく拭いて乾燥させてもって来るのですが、それが一番良くないので、できれば、そのままその折れた歯を入れておく用の水、生理食塩水みたいなやつが売っていますし、手元にそのようなものもないことの方が多いじゃないですか?であれば、成分無調整牛乳とかですね。あれが非常にいいのですよ。牛乳の中につけて、そのまま持って来て頂いたら。

汚れとかは変にゴシゴシしてしまうと、後で欲しい歯根膜っていう繊維がなくなってしまうので、できればそのまま入れて、砂汚れとかは取っておいていただけたらいいですが、捨てるのではなくて、なるべく持ってきていただく、特に抜いた歯に赤いぐにゃぐにゃしたものがついている場合とかあるのですが、それは歯根膜といって、必要なものなのです。

それを石鹸で洗って取れてしまうと、それが治せなくなるので、そのままであればまだくっつく可能性はゼロではないので。まずはお手元の牛乳などに入れてですね。

MC:勉強になりました

福原:あとはできれば2時間以内であれば、くっついたり、神経を守れたりとか色々な可能性上がるのですよね。そこを過ぎると歯神経が生き残る率とか、歯が抜けてしまう率が上がってきてしまって。

MC:なるほど。では、赤福のおじさんはこの欠けた歯を今どういう状態でお持ちかが気になりますね。

福原:あとはもし歯医者さんに行ってなければ、なるべく2時間以内、なるべく早めに行っていただけたら、中を助けられる可能性がちょっと上がると思います。

MC:では先生来週も外傷のお話は根が深そうですので。

福原:治療方法とかそういったところも具体的なところをお話できればと思います。

MC:是非来週もよろしくお願いします

さてお別れの時間となりましたが、この番組の感想や歯に関する疑問などあれば皆さん是非お待ちしております。どんどんお送りください。

福原:ではまた来週もこの時間にそれぞれお耳にかかりましょう。

「歯医者さんが教える歯の秘密!」お相手はあゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と住友未央でした。

MC:それでは来週までごきげんよう。

FMひらかたラジオ総合病院「歯医者さんが教える歯の秘密!」、この番組は、「あふれる笑顔をすべての人に」あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。