• 豆知識

お餅で取れた銀歯

 

A:歯医者さんが教える歯の秘密

 

明けましておめでとうございます。新年ということで、聴いていただいているみなさま、今年もよろしくお願いします。

ここからは、歯医者さんが教える歯の秘密でお楽しみください。お相手はあゆみ歯科クリニック院長の福原隆久と住友未央です。

 

B:この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、すこやかな未来をめざします。当たり前のようで、知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。最後までお付き合いをよろしくお願いいたします。

 

B:歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。

 

あゆみ先生、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。リスナーのみなさまも、明けましておめでとうございます。

歯医者さんが教える歯の秘密、今年もデンタルIQを高めていきたいですね。

 

A:みなさまの健康寿命を延ばせるように、頑張っていきたいと思います。

 

B:いろいろな情報をお届けしていきたいと思います。よろしくお願いします。早速なのですが、メッセージが届いているので、ご紹介していきましょう。ラジオネーム「いくら丼」さんからいただいています。ありがとうございます。

「いつも楽しい放送をありがとうございます。上海のデンタルショーについてですが、上海でタービンを買ったら、そんなに安いのですか。」

と、いただいています。

 

A:不思議なことに、安いみたいですね。

 

B:その後、タービンはどうなっていますか。

 

A:市会議員の先生、ありがとうございます。個別に電話対応させていただきます。お礼のお電話をいたします。無事に、タービンの根本にくっつけるイスをつくっているメーカーとのコネクタに、つながりました。先日から、使っています。

 

B:タービンは、具体的にいつ使うものなのですか。

 

A:タービンは、歯医者さんでキーン、ガリガリという嫌な音が出るドリルの本体です。一番歯医者さんで使われる最も大事なものです。最近は、5倍速という違う種類の歯を削るものが流行っていますが、タービンが大本でメインの器具です。

 

B:そうなんですね。使っていただけてよかったです。対応するのかどうか気になっていました。

 

A:ちゃんと使えていますよ。こういうものをずっと仕入れていくといいのかなと思っています。今年は上海デンタルショーに行って、バサッと買ってみたいと思います。

 

B:いいかもしれないですね。

 

A:日本の企業のみなさん、モリタ、ヨシダ、ジーシーのみなさんも頑張っていただいたら、特別にこの席に招待しますので、PRタイムができます。

 

B:ゲストの方も今年は来ていただきたいですね。

 

A:ぜひ、ゲストのお申し込みをお待ちしています。

 

B:いくら丼さんから追加でメッセージをいただいています。

「銀歯、金歯、白い歯があるけど、銀歯はパラジューム合金でできていて、身体によくないのですか。金は最高の素材ですが、高いですね。」

 

A:パラジュームは、海外は法律で禁止されているような金属ですから、身体によいものではないです。

 

B:銀歯はそうなんですよね。金は、最高だけど高いですね。

 

A:そうですね。金属ですから、値段がしますね。白いものと比べると、多くの歯医者さんは似たような値段で治療されていると思います。金のほうが高かったり、白のほうが高かったり、歯医者さんの設定によって違います。わたしの医院では、同じような値段で治療しています。

 

B:「金額のことを考えると白かな」、とメッセージをいただいています。

 

A:歯医者さんによって、それぞれどちらが高いか安いかがあると思います。

 

B:そうなんですね。

 

A:はい。わたしの医院では、同じ値段にしています。白のほうが高いというところもあるのではと思います。また、新しい歯医者さんでは、金歯の治療はやっていないというところもあるようです。

噛み合わせとか、歯のかたさややわらかさを考えると、歯にやさしいのは、わたしは金が一番好きな詰め物・かぶせ物です。わたしは39歳なのですが、わたしの世代にしては珍しいかもしれません。白いものが好きというドクターが大半です。金は、咬合の安定感がよいですから、一番長期的予後がよいと思います。そのように説明しても、最近の患者さんには、「白いものがいいです」と断られることが多いです。

 

B:絶対白がいいです。

 

A:やっぱりそうですよね。そう思います。

 

B:いくら金がよいと言われても、やはり見た目を気にしてしまいます。

 

A:ほとんどの方がそうですね。値段も一緒にしているのですが、金はめったに出ないです。原価から考えるなら、金のほうが高いのだろうと思います。今後は、歯科の世界からなくなっていくのかもしれません。

 

B:年末にもお話していたことで、お正月あるあるかもしれませんが、お正月はお餅を毎日食べますよね。お餅の食べ過ぎで、銀歯や金歯がポロっと取れてしまうことはありますか。

 

A:ありますね。銀歯はよく取れます。取れた中を見たら、真っ黒になっています。

 

B:真っ黒ですか。

 

A:銀歯を入れて10年ぐらい経って取れるときは、急に取れるというわけではありません。その数年前からちょっとずつすきまが顕微鏡レベルで空いていって、唾や水やプラークなどが入って、だんだんと接着剤が溶けて、中で虫歯がホワーとなってきて、ある日お餅で取れるということです。

 

B:お餅は、最後の止めを刺すんですね。

 

A:取れたときに、きれいな状態であれば、着けて終わりなのです。でも、取れた方の10人中9人ぐらいは、昔の銀歯が取れたら、銀のほうも真っ黒になっていて、歯のほうも表面が虫歯になっている方がほとんどです。

 

B:お餅のおかげで、逆に助かったという面もあるんですね。

 

A:虫歯検知器として働いてくれたと思うとよいのかもしれません。

 

B:お餅で取れてしまうというのは、そこまで悪いことばかりではないですね。

 

A:着けたときの接着剤が弱かったとか、接着剤のかたまりが弱かったせいで取れたなら、着け直します。治療の際にきちんと装着しておかなければなかったということです。

でも、取れたら、中が虫歯になっていたというケースが多いです。こういうのが分かればと思うのですが、もっと大きい虫歯なら、銀歯はレントゲンの際に白く映るので、それの下に黒い虫歯が映るはずです。表面●●●とかで銀歯が着いているときは、白く映るので分からないんです。外してみたら、中が黒くなっていて、とても深いということではないですが、このまま着け直すわけにはいかない状態です。1回きちんと磨いたほうがよいでしょう。

 

B:お餅を食べよう。

 

A:はい。ぜひ食べてください。

 

B:お餅は余りますからね。1月中毎日お餅を食べ続けたいと思います。

 

A:最近流行りのSDGs的には、お餅をちゃんと消費して捨てないようにしないといけません。持続可能な開発目標は、最近流行っていますね。

 

B:先生、そろそろお別れの時間となりました。みなさん、今年もこの番組の感想などをお送りください。メッセージをお待ちしています。

宛て先は、mail@kiku-fm779.com、または、ファックス072-843-8686までお送りください。

今年もよろしくお願いします。お待ちしております。

 

A:ではまた、木曜日のお昼1時30分にお耳にかかりましょう。お相手はあゆみ歯科クリニック院長の福原隆久と住友未央でした。それでは、来週まで、ごきげんよう。

 

歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。