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入れ歯-3樹脂のメリット

 

A:歯医者さんが教える歯の秘密

こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは、歯医者さんが教える歯の秘密でお楽しみください。お相手はあゆみ歯科クリニック院長の福原隆久と住友未央です。

 

B:この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、すこやかな未来をめざします。当たり前のようで、知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。最後までおつきあいをよろしくお願いいたします。

歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。

 

あゆみ先生、今週もよろしくお願いします。

さて、先週・先々週と、入れ歯についてお話していただきました。

 

A:そうでしたね、入れ歯には、いろんな種類がありますからね。

 

B:樹脂製の入れ歯と金属製の入れ歯のそれぞれのメリット・デメリットを教えていただきました。

 

A:先週言っていなかったですけど、プラスチックの樹脂のほうは、割れたり壊れたりしやすいということもあります。

 

B:割れることもあるんですか。

 

A:プラスチックなので、割れます。せっかく気に入って使っていたのに、割れてしまってつくり直しということもあるので、デメリットになってしまいます。 

 

B:わたしのなかでの結論としては、わたしが入れ歯をするならば、まずは保険が効く樹脂の入れ歯を一度使ってみて、どうしても不快感を覚えたりとか、温度が分かりにくくてフーフーせずに食べてしまってのどをやけどしてしまったりとか、しゃべりにくかったりとかが、続くようであれば、金属製のものに変えようかと思いました。

 

A:いいと思います。いきなり、一番よいものにしてほしいという人もいます。それはそれでよいのですが、金属床のメリットが分かりにくいです。

 

B:なるほど。いきなりよいものを着けてしまったら、そうなりますね。

 

A:まず保険適用のものを着けて、それで満足できるならそれでよいですよね。

 

B:それでうまくいけば、一番よいですよね。

 

A:そのうえで、「ここが嫌なので何かないですか」と言って金属に変えるなら、金属がすごいということをより味わえます。こちらとしても、やっていてよりうれしく感じます。最初から、金属床にすると、「もっと楽だと思っていた」という意見の人もいます。

 

B:高いお金を出したのにということですね。

 

A:基準がないので、そう感じてしまうのかもしれません。最初は、保険治療のものからはじめられるとよいのではないかと思います。

 

B:なるほど。いいですね。

 

A:樹脂と金属についてだけ話してきましたが、入れ歯にはさらにいろいろな種類のものがあります。樹脂は樹脂でも今まで話していたのは、保険適用の樹脂のものなのですが、銀がついていて、1種類しか針金の種類がないので、歯を揺らしやすいものだと説明しました。

たとえば、スーミン、入れ歯になって、針金が前歯から見えていたら、嫌じゃないですか。

 

B:嫌ですね。

 

A:ニコッと笑ったら、針金が見えてしまうんです。

 

B:ちょっと嫌ですね。

 

A:「おばあちゃん、入れ歯だ」というように見られてしまって、嫌ですよね。いくつになっても、●●●●。

そういえば、スーミン、あれから1カ月ぐらい経っているので、歯は治し終わったと思うのですが、そうしないと入れ歯になってしまうのではないかと思います。

 

B:デンタルIQですね。

 

A:そうですね、デンタルIQが高まって、これだけ入れ歯について学んで、歯がなくなるのは嫌だなと感じて、早く治さないといけないと思ったはずなのですが、右下の虫歯はそろそろ治し終わりましたか。

 

B:実は、年末に予約を取りました。

 

A:すばらしい。治し終わったというわけでなく、年末に予約を取ったということですか。

 

B:そうです。

 

A:あれから1カ月ほど経って、やっと予約を取りましたか。電話して予約を取ったということですが、スーミンも忙しいから、第一歩ということですね。

 

B:デンタルIQが5ぐらい上がったと思います。

 

A:まず、電話をするということで、5ぐらい上がりましたね。予約はいつぐらいですか。

 

B:12月の最終週の1週前の、20日です。ですから、明日です。忘れていました。次の収録では報告できると思います。

 

A:型を取って、年始に装着する感じですね。そのときに、最近食事はどうですかという話ができるというわけですね。

 

B:よかったです。

 

A:まず、入れ歯にならないということが一番大事なのですが、入れ歯になったとしたら、入れ歯の針金が見えてしまうのは嫌だと思います。そのようなニーズが多くて、15年か13年ぐらい前から、銀の針金がない入れ歯が盛んに注目されるようになってきました。

 

B:それはいいですね。

 

A:針金ではなく、歯茎の赤い色がありますよね。それが、針金の替わりもしてくれます。

 

B:そればすばらしいですね。

 

A:グニュグニュ・ブヨブヨとした赤い素材で、針金のようなバネがつくれるようになっています。着けていると、針金は見えません。

 

B:自然ですね。

 

A:そうなんです。歯茎と同じ色のものが歯に引っかかっているので、見ただけでは分からなくなっています。

若いのに前歯をなくしてしまったという人におすすめです。もちろん何歳であっても、奥歯であっても手前の歯にかからなくなるので、おすすめです。

 

B:自然でいいですね。

 

A:サンプルをお見せできないのですが、手でギュッとすると、グニュグニュして、弾力性があります。なぜなら、バネの役割を果たすためにやわらかい樹脂でできているからです。だから、合わせたときに、ピタッとフィットしやすいです。

 

B:いいですね。

 

A:非常にくっつきもいいです。

 

B:取り外しが簡単そうですね。

 

A:そうですね、針金より、金属床ほどではないですが、まっすぐリジットにガチャっと合わせられるので、すごくいいです。値段も金属床より安いです。歯医者さんによって差はありますが、だいたい平均15万円ぐらいです。

 

B:それはいいですね。

 

A:厚さは、樹脂のものに準じてしまうので、分厚いのですが、見た目がきれいで、くっつき加減も保険適用のものと比べてとてもよいので、おすすめできます。このタイプの入れ歯のジャンルは、「ノンクラスプデンタル」といいます。針金が赤いやつというイメージです。各メーカーによって名称が違います。テレビでも、ソニーもパナソニックもあれば、シャープもあるというのと一緒で、入れ歯をつくっている工場がいっぱいあり、ちょっとずつ商品名が違います。ブラビアとかアクオスとかビエラというようにいろいろありますが、結局は液晶テレビというジャンルです。それと一緒で、ノンクラスププデンチャーという、針金が見えない赤い入れ歯というジャンルに各メーカーのものがいっぱいあります。各歯医者さんで、ソニーやシャープのテレビを扱っているのと一緒で、いろいろなメーカーのものを揃えていると思います。わたしの医院でももちろんやっています。各メーカーがつくっていますが、だいたい一緒のものです。

 

B:各メーカーの、ソニーのやつはここがいいというような区別はありますか。

 

A:よりやわららかくてグニュグニュする商品や、かための商品など、いろいろあります。日本製やアメリカ製や中国製などもあります。

 

B:それは、担当の歯医者さんに相談するとよいですね。

 

A:どのメーカーがよいということはないので、どれでも大丈夫ですが、そのなかでも、昔からの会社もあれば、最近の会社の修理がしやすいものなど、いろいろあります。

他にもまだいろいろな種類がありますが、そろそろですね。

 

B:そうですね、入れ歯って本当にたくさんあるのですね。

 

A:話すとたくさんあるので、まだまだあるにはあるんです。

 

B:年内、今年いっぱいは入れ歯の話ですすめていきましょう。

 

A:はい。よろしくお願いします。

 

B:また来週もよろしくお願いします。

そろそろお別れの時間となりました。この番組の感想なども、お送りください。歯に関する疑問などのメッセージをお待ちしております。

それではまた来週のこの時間、木曜日のお昼1時30分、再放送でお楽しみの方は月曜日夜10時にそれぞれお耳にかかりましょう。

 

A:歯医者さんが教える歯の秘密。お相手はあゆみ歯科クリニック院長の福原隆久と住友未央でした。それでは、来週までごきげんよう。

 

歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。