金歯・銀歯・白 詰め物・保険
福原隆久:歯医者さんが教える、
福原+住友:歯の秘密。
福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは歯医者さんが教える歯の秘密、でお楽しみください。お相手はあゆみ歯科クリニック院長福原隆久と、
住友未央:住友未央です。この番組では歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を、楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合いを、
福原+住友:よろしくお願いいたします。
住友:歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りいたします。
住友:あゆみ先生、今週もよろしくお願いいたします。
福原:よろしくお願いいたします。
住友:先週はちょうどお盆でしたよね。
福原:そうでしたね。
住友:メッセージをいただいております。ジルコニアダイヤモンドのお話をしてくださっていました。歯に入れる詰め物のお話でした。先週はジルコニアとセラミックでしたね。
福原:はい、ジルコニアやセラミックがあり、強度が違いますので多少の使い分けがありますよ、というものでした。
住友:e-maxでしたか。
福原:そうですね、e-maxやジルコニアダイヤモンドのお話でしたね。
住友:子どもの頃、初めてつけたのは銀歯だったと思うのですが。
福原:そうでしょうね。
住友:しかし、大人になってから自分で歯医者に通い、自分で費用を支払うようになると、保険がきく・きかない、という違いがよく分からないのですが。金、銀、白といろいろありますよね。
福原:いろいろありますからね。
住友:どこまで保険がきくのでしょうか。
福原:なるほど。詰め物は銀歯、金歯、白い歯とありますが、型取りをしてするものですね。型を取らずに済むレベルの小さな虫歯であれば、プラスチックであるレジンで処置できますし、もちろん保険で白くできます。奥歯の嚙み合わせ面の大きなものは型を取って作りましょうとなります。保険が効くのは基本的に銀歯だけです。
住友:やはりそうなのですね。銀だけなのですね。
福原:そうです、金歯や白いものは保険がききません。白いものは歴史も浅くて、長くてもここ15年~20年位ではないでしょうか。最初は今のように硬いものではなく、もっと壊れ易いものでしたり、取り敢えず白くつくったという、セラミックだけというよりプラスチックとセラミックを混ぜたものから始まりました。それはそれで当時は使っていました。今のものはしっかりしているので大丈夫かと思います。銀歯ですが、ずっと品質を保ってくれたらよいのですが、シルバーアクセサリーと同じように錆びてきてしまいます。
住友:同じなのですか。
福原:はい、クロムハーツなどと一緒ですね。
住友:銀歯とクロムハーツ、かっこいいですよね。十字架が入っていそうです。
福原:かっこいいですよね。あのジュエリーは置いておいたら黒くなりますよね。
住友:確かに、シルバーは黒っぽくなっていますね。
福原:それと同じことが歯の中で起きています。黒くなるということは、色が変わるだけではなく、周りも虫眼鏡で見るとボロボロになっているのですね。そこから虫歯菌が入って中で虫歯になり銀歯が取れてしまった、取れた後を診てみると虫歯になっていた、ということになりますので、とてもいい詰め物という訳ではありませんね。保険が使えるのでいいのですが。金歯は、こういうことを解消するためにもともと生まれたものです。金は錆びないので5年、10年経っても、その周りから虫歯になることが本当にないのですよ。
住友:すごいですね、金歯。
福原:そうなのですよ。まったく関係ない縁部分から虫歯になることはあり得るでしょうけど、金歯が錆びたせいで間に汚れが詰まることはありませんので、長持ちはし易いですね。
住友:そんなにいいと分かっていても金をセレクトしよう、とは思えないです。
福原:そうですよね、見た目の色が、ですね。
住友:そうです。どうしても選べないですね、いいと分かっていても。
福原:私個人として一番お勧めなのは、実は白より金ですね。
住友:そうですか。
福原:治療する側としては、一番長持ちすることが分かっているので安心です。やはり若い女性は、なかなか金歯は選ばれないですね。
住友:笑ったときに金歯だと、少し嫌ですね、やはり。
福原:見えますからね、そうですよね。そこで白をお選びになりますね。ちなみに金にもう一ついい点がありまして、自分の歯に近い硬さであることですね。銀は少し歯よりも硬いです。金は柔らく、噛み締める癖がある方でしたり、スポーツをされる方にとって、非常に歯に優しいという特徴があります。
住友:金、非常にいいものなのですね。
福原:とはいうものの、金は見た目が、という方が多いのですが、性能的には素晴らしいものだと私は思いますね。
住友:一押しでしょうか。
福原:はい、私は一押しですね。ただし、近年の原価高騰の煽りを受けて、医療機関としては、白を入れたいのだと思います。私は、金歯と白い歯と同じお値段で治療しています。おそらく金歯を高くされている歯医者さんもいらっしゃると思いますよ。
住友:金歯はそんなに原価が高いのですか。
福原:白も金歯も技工士の方に作っていただくのですが、金歯の方が段違いに高いですね、今は
住友:物がいいのでしょうね。
福原:昔は同じくらいだったのですよ。金の値段も今ほどでもなかったですし、セラミックのブロック自体も高かったからですね。近年ではセラミックは数が出るようになっていますので、安く工場で量産できますので安いですね。金は、金の値段ももちろん関係しますし、技工士の方の手を経て作らないとなりませんので、やはり高いですね。
住友:一番奥の、他人から見えにくい場所であれば、金歯が一番いいのではないですか。
福原:私がもし、自分が虫歯になったらそうしますね。学生時代に虫歯になっていたところですが、私の親も歯医者でしたので、すべて金歯で治してもらっていました。小学校から数えると30年位は経っていると思うのですが、一つも悪くなっていません。
住友:すごいですね。
福原:やはりいいのではないかな、と思っていますね。
住友:本当に見えないところだったら、金歯にしてください、とお願いした方がいいかもしれませんね。
福原:そうですね、お勧めなのではないでしょうか。その方が何を優先するかによって違いますよね。当クリニックに来られた方から、ご説明差し上げた後に何がいいのでしょう、と聞かれることも多いのですが、長持ちを優先させるのであれば、金歯が一番いいと思います、とお伝えしていますね。見た目がきれいなのは、やはり白ですし、お値段が安いものであれば、銀歯です。その時その時の優先度合いで、何を選ぶかが変わってくるかと思います。やはり、若い女性は白いものを選ばれる方が多いですね。
住友:絶対に見えない、という部分であれば、今後は金歯にしようかな、と思いました。
福原:そうですね、いいと思います。
住友:それ以外は、やはり白で。
福原:白で。
住友:ぜひ、金歯の性能を持った白を開発していただきたいと思います。
福原:そうですよね。
住友:さて、お別れの時間となりました。この番組の感想など、皆さまぜひお送りください。メッセージをお待ちしております。宛先は、mail@kiku-fm779.com、またはファックス072-843-8686までお送りください。尚、本格的な歯にまつわる相談や、治療についてはあゆみ歯科クリニックの公式サイトをご覧いただくか、松井山手のクリニック075-981-6874、または長尾クリニック072-851-6480までお問い合わせください。お待ちしております。
福原:京田辺も入れておかないといけないですね。今度からはご案内差し上げます。
住友:そうですね、来週からはぜひ入れましょう。
福原:では、また来週のこの時間にお目にかかりましょう。歯医者さんが教える歯の秘密、お相手はあゆみ歯科クリニック院長福原隆久と、
住友:住友未央でした。それでは、来週まで、
福原+住友:ごきげんよう。
住友:歯医者さんが教える歯の秘密、この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りいたしました。