• 豆知識

矯正治療の種類あれこれ

福原・住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。

福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは、「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」でお楽しみください。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央です。この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、

福原・住友:よろしくお願いいたします。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。あゆみ先生、今日もよろしくお願いします。

福原:よろしくお願いします。

住友:先週、私の歯を救ってください、助けてくださいというふうにお願いしておりましたけれども、ゴールデンウィークも半分たちました。

福原:真っただ中ですね。

住友:相談メッセージが来ました。

福原:ありがとうございます。

住友:先生、私よりリスナーさんを助けてください。

福原:まず、そちらからいきましょう。

住友:お願いします。こちら、ラジオネーム、まっさんからいただきました。

福原:まっさん、ありがとうございます。

住友:「すーみんさん、先生、こんにちは。9歳の息子の歯並びについて質問します。歯並びはいいのですが、前歯が下の歯より出ています」。

福原:もともと前歯は、下の歯より上の歯が前にあるから出ていてもいいのですが、「出ています」とあるので、おそらくもっと出っ歯という意味でしょうね。出ているだけであれば普通なので、「きれいです」ということなので、おそらくはもっと出っ歯なのでしょうね。

住友:「矯正を考えていますが、元気な歯を抜くのには抵抗があります」。

福原:歯を抜いて矯正というのはやはりありますからね。

住友:「抜かなくても矯正はできますか。あと、なるべく目立たない方が良いのですが、どんな方法がありますか。期間や費用なども教えてください」というメッセージです。

福原:ありがとうございます。9歳なので、子どもの小児矯正ということになると思います。

住友:小児矯正ですか。

福原:9歳なので、ぎりぎり乳歯が残っている子や、早い子であれば全部抜けている子もいると思いますけれども。

住友:まだ残っている時期なのですね。

福原:そうですね。混合歯列期といって、まだ最後の方の奥歯の乳歯が残っている状態だと思います。小児矯正も今はいろいろな方法、今は本当にいろいろなメーカーや種類があるので、大人と同じような装置を使うところもあります。まず、出っ歯だと考えると、何パターンかありますが、単純に上の前歯が、例えば小さいころに指吸いをしていたり、下唇をかむ癖があったり、単純に歯の根っこが出っ歯に生えていたという場合は、歯さえ戻せれば大丈夫なので、裏側にまずマウスピースを付けます。それは透明やピンクなど、色があるのです。

住友:透明なものがいいですね。目立たない方がいいのです。

福原:裏側に付けて、針金が1本、表に回るのですが、前歯の前に来て、それでギュッと押さえて出っ歯を中に閉じるという。これが一番簡単な治し方なのですが、これなら半年ぐらいで。

住友:半年ですか。

福原:はい、それだけで治るのであればです。ただ、歯がきちきちに並んできていてさらに前歯が出ていると、いくらここを押しても閉じていかないですよね。余裕がないので、押しても押しても閉じていかないのです。そうなると、レントゲンも何もないので分からないのですが、前歯がとても大きい子であれば、前歯のサイズを少し研磨してあげて、0.2ミリずつぐらい、IPRとか、ディスキングというのですが、それをやってあげて。

住友:削ってあげるのですか。

福原:そうですね。ほんの少しですよ。0.何ミリなのですが、削ってあげて閉じるという方法があります。あとは、根本的に出っ歯で、顎骨ごと大きいケースであれば小児矯正のときに、9歳であればもう行わないかもしれないのですが、帽子をかぶって上顎の成長を抑えてあげて、これ以上大きくならないようにするという。

住友:帽子をかぶるのですか。

福原:帽子みたいなものがあって、押さえられるのですよ。

住友:口元を押さえるのですか。

福原:そうです。寝る時などに使うものですね。

住友:寝る時だけでいいのですか。

福原:そうですね。家にいる時などに使うと、上あごの成長を抑えて、それだけでは全部は治らないのですが、少しましにできるという。最終的には大人になったときに治さないといけないですね。この次に、「抜かなくても矯正はできますか」と書いてあるので、抜かないといけないぐらい出っ歯なのかなと思うのですよね。今、僕が言ったのは軽度の人の話なので、もう少し進んでいて、顎骨ごと大きくて出っ歯であるという場合は、やはり将来は二期矯正、大人の矯正治療で、上の4番目の歯を2本とも抜いて、下げたりします。

住友:そんな方法があるのですか。

福原:はい。それが一番オーソドックスなのです。出っ歯な感じ、難しく言うと、アングルの2級と言うわけです。それは針金でも治せますし、今はマウスピース矯正もすごく盛んで、いろいろなメーカーがあるのですが、程度によって治りますね。

住友:聞いていると、マウスピースが一番良さそうですね。

福原:そうですね。少し出ているだけの軽度であれば、それで全然治るのですが、ちょっと度合いを見てみないと分からないので、お近くの歯医者さんに行っていただいて。度合いによって3パターンぐらいに分かれてくるのです。大人になってから針金などを使うのであれば、そのまま抜かずにいけるということもあるし、さっきのIPRといって、少し隙間を空けるだけでいけるというパターンもあると思います。要は何ミリ出ているか、つまり何ミリ後ろに下げるかということを計測して。

住友:それによって違うのですね。

福原:そうですね。矯正用の横顔のレントゲンみたいなものがあるのですが、それを撮って選ぶと。結構、9歳の2級、出っ歯関連だと4~5種類の治し方があるので、それのどれに当てはまるかなという。

住友:期間や費用なども、4~5種類あれば全然変わってきますよね。

福原:そうですね。さっき言った軽度で、前歯が歯の角度として少し出ているだけであれば、今から始めて半年程度で終わるものもできると思います。それであれば費用も、歯医者さんによって違うとは思うのですが、15万とか20万とかいろいろあると思いますが、いけると思います。ただ、それが顎骨ごと大きいというのであれば、そもそも今手を付けるのではなくて大人になってからやりましょうと。14~15歳以降になってからやりましょうということもあります。その場合は、抜いて針金を使うようなパターンであれば2~3年、費用も60~70万とかになってくると思います。

住友:それは結構かかりますね。

福原:そうですね。歯並びというのは全てそうなのですが、歯の角度だけがガタガタしているのか、顎骨の大きさや骨の位置、下顎が前にあるか、後ろにあるか、上顎が大きいか、小さいかによって、難易度や行うべき年齢が全然変わってくるのですね。それを少し見れば、すぐに分かることだと思いますのです。

住友:お近くの歯医者さんに行っていただいて、何ミリか計測して。

福原:そうですね。無料相談や、相談でもお金がかかるところがあると思いますが、普通の治療の中で教えてもらえる範囲で教えてもらって、やってもらえればいいと思います。

住友:4~5種類出していただいて、期間・費用なども自分に一番合うと思うものを、息子さんが、これがいいだろうと思うものを選んでいただくのがいいかもしれないですね。

福原:しっかり診れば1種類か2種類になりますよ。この質問だけであれば4~5種類考えられますが、ぱっと一目見れば1種類か2種類に絞られると思います。

住友:ということです。いろいろ種類があるみたいですのです。

福原:そうですね。一度、歯医者さんで診てもらえば大体分かると思います。

住友:分かりました。ありがとうございます。

福原:いい質問ですよね。ありがとうございます。

住友:私も来週、よろしくお願いします。

福原:そうですね。よろしくお願いします。

住友:いよいよ助けてくださいね。

福原:はい。神経のお話をしていきたいと思います。

住友:さて、お別れの時間となりましたが、この番組の感想などもぜひお送りください。宛先はmail@kiku-fm779.com。または、ファクス072-843-8686です。お待ちしております。

福原:では、また来週もこの時間にお耳にかかりましょう。「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央でした。それでは来週まで、

福原・住友:ごきげんよう。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。