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インプラントについて

福原・住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。

福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは、「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」でお楽しみください。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央です。この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、

福原・住友:よろしくお願いいたします。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。あゆみ先生、今日もよろしくお願いします。

福原:よろしくお願いいたします。

住友:そして、お帰りなさいませ。

福原:ただいま、ですね。行ってきました。

住友:どちらに行ってこられたのですか。

福原:ハンガリーという国に行ってきました。

住友:行ったことないですね、ハンガリー。

福原:なかなかマイナー。マイナーと言ったら駄目ですが、日本から行く人はあまり多くないですよね。

住友:行ったことのある人に初めて会いました。

福原:そうですね。なかなか旅行でハンガリーって出てこないですものね。

住友:よく分からないのです。

福原:ブダペスト。

住友:ブダペストに行かれていたのですか。

福原:そうです。

住友:何をするために行かれていたのですか。

福原:これは歯の実習の勉強なのですが、歯医者さんで行うインプラント治療というものがありますよね。骨の中にねじを入れて、またかめるようにするというインプラント治療ですね。インプラントも骨がたくさんある人は入れればもう終わりなのですが、骨がとても少ない人であれば、骨を足す手術をしないといけないのです。

住友:すごいですね。

福原:これは足すやり方もいろいろあって、少し少ないぐらいであれば少し足せばいいのですが、すごく足りない人であればなかなか複雑な術式があって、今、世界でソーセージテクニックという、歯医者さんの業界の用語です。

住友:ソーセージ?

福原:はい。骨が非常に少ない人に人口骨を置いて、膜を張って、チタンのピンでポンポンと止めて、中をパンパンにするのですね。そうすると、その方が、位置ずれがしないので骨になりやすいという。聞いている方からすれば「何のことだろう」と思われるかもしれませんが、近年広まってきている難しい方法なのですが、そういう方法があります。

住友:すごいですね。そんなことができるのですね。

福原:それを大々的にやっている方が、ハンガリーのブダペスト大学のIstvan Urban(イシュトバン・アーバン)という先生なのですが、その先生がどーんと世界に広めたのですね。

住友:すごい方ですね。

福原:そうですね。今回、その先生に会いに行って、講義、講演を。通訳の方と一緒に行って、講演を受けて、実習をしました。これは放送で言っていいのか分からないのですが、日本ではできないのですが、ハンガリーでは死体解剖で実習をさせてもらえるのです。それでやってきました。

住友:先生、すごいです。

福原:本当に勉強になりましたね。良かったです。

住友:ハンガリーは、毎年行かれるのですか。

福原:ハンガリーは今回初めてでした。また行きたいなと思えるコースだったので、来年行くということはないと思いますが、また数年後には行きたいと思います。やってできるようになれば、また行く必要というのはそんなにないかもしれないです。でも、ときどき行きますね。日本でやっているセミナーは年間に5回、10回と、いろいろ行きますし、今年だけでももう4~5回は勉強会に行っていますからね。海外だと、ハワイでも似たように、アメリカなのでそういった死体解剖なども認められているのですね。ハワイには3年前に行きました。サイナースリフトといって、上顎の骨というのは実は空っぽなのです。実は空気が入っているのですね。

住友:空気ですか。

福原:そうです。骨のように見えて、骨の周りに空気が。上顎洞といって、空気なのです。

住友:そうなのですか。

福原:あまり骨がない人はないので、インプラントができなかったりするのです。

住友:それは大変ですね。

福原:貫くと大変ですからね。貫くと事故になってしまいます。そのときに、この中に骨を足すという手術があって、歯茎の横から骨を足すのです。

住友:そんなことができるのですか。

福原:できるのです。それをいきなり人間でやると危ないですよね。模型実習だけでは危ないので、亡くなった方にご協力いただいて。献体として使用する許可を得ている人ですね。

住友:おそらく日本では駄目なのですよね。

福原:そうだと思います。なので、そういう実習のセミナーといえばハワイや、僕は行ったことはないのですがカンボジアでもありますし、いろいろな国でありますけれども、日本でやっているという話は聞いたことがないですね。

住友:やはり皆さん、海外に行かれるのですか。

福原:行っていると思います。もちろん大学のときに、医学部や歯学部であれば死体解剖実習は全部していますからね。そういった特定の術式で行っているというのは、今のところ日本では聞いたことがないですね。

住友:すごいですね。とても新鮮だったのではないですか。

福原:そうですね。あとはドミニカに2年前と4年前に行きました。

住友:いろいろ行っていますね。すごいです。

福原:いろいろ行きますね。それで勉強をして、技術習得をして、患者さまに行っていくという。

住友:それだけ最新技術がどんどんと。

福原:そうですね。ソーセージテクニックも、別に4~5年前まではそんなになかったですからね。近年、すごく有名になってきましたね。やってみると、実際に骨もすごくできるので、安心して僕らもできますし。

住友:ソーセージというのは、あの食べるソーセージですか。

福原:そうです。ソーセージはあの膜の中にひき肉が詰まっていますよね。あれと同じ発想で。

住友:骨を。

福原:そうです。膜の中に骨をギュッと詰め込むということから、やっている途中がソーセージのように見えるというか、やり方としてはソーセージ作りと同じなのです。

住友:ネーミングセンスがすごいですね。ソーセージテクニックというのですか。

福原:Urban先生が付けたのか、付けたのは全然別の人なのか、ちょっと分からないのです。

住友:お茶目な方ですね。

福原:お茶目な感じで、すごくイケメンの俳優のような感じの格好いい先生です。

住友:そうなのですか。それを聞いて、ぜひ私も行きたくなりました。

福原:ぜひ、今度はブダペストに行きましょう。

住友:私はインプラントの治療が終わりましたけれども。

福原:そうですね。左下でしたよね。

住友:そうです。下の輪郭の骨がしっかりしているから何の問題もなくできるとおっしゃっていただいて、すぐに何もなく終わりました。

福原:そういう方のほうが多いといえば多いです。やはりたくさん行っていくと、全然骨のない方や、高齢の方、そもそも抜くときにうんでいた歯であれば骨がないケースもありますので、その場合は骨足しというのは頻繁に行いますね。

住友:良かったです。少しラッキーというか、まだ楽な方だったのですね。

福原:そうですね。抜いた原因も、そんなに周りの骨がうんでグラグラになってから抜いたとかではないということですね。おそらく、それでいけたのだと思います。

住友:すごくいろいろな技術があるのですね。

福原:そうですね。また再来年とかになれば、今はやっていないような、今は誰もやっていないような方法が有名になったりしているでしょうし。

住友:どんどん進んでいきますね。

福原:そうですね。5年、10年前と今だと全然違いますからね。なので、常に勉強しておかないと、いつの間にか「あそこは古い」みたいになるといけませんからね。

住友:言われたら嫌ですものね。

福原:そうですね。毎年、「日々是勉強」ですね。頑張っていきたいです。

住友:ハンガリー帰りなのに、お疲れさまでございました。

福原:ありがとうございます。

住友:ということで、本日は最新技術のお話をお聞きすることができました。全然知らなかったので、ちょっとびっくりしました。ありがとうございました。

福原:ありがとうございます。

住友:さて、そろそろお別れの時間となりましたが、この番組の感想なども、皆さまぜひお送りください。宛先はmail@kiku-fm779.com。または、ファクス072-843-8686までお送りください。

福原:お願いします。では、また来週もこの時間にお耳にかかりましょう。「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央でした。それでは来週まで、

福原・住友:ごきげんよう。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。