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歯磨きの回数について

福原・住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。

福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは、「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」でお楽しみください。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央です。この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、

福原・住友:よろしくお願いいたします。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。あゆみ先生、うれしいお知らせがあります。

福原:なんでしょう。

住友:ラジオネーム、イクラ丼さんからメッセージが届きました。

福原:ありがとうございます。メッセージをいただくのはうれしいですね。

住友:本当にうれしいですよね。

福原:聞いていただける人がいて良かったです。誰も聞いていないのではないかと、世界にはこの3人しかいないのではないかとずっと思っていましたからね。

住友:こうやって感想や質問を送ってくださると、「聞いてくださっているんだ」となりますよね。早速、紹介させていただきます。「福原さん、すーみん、こんちーす。いつも楽しい放送をありがとうございます。犬歯、3番目の歯って大事なのですね。勉強になりました」。以前、少しお話ししましたものね。

福原:そうですね。かみ合わせのときの話ですね。

住友:そうですね。ここで先生に質問です。毎日、起きたときと3回の食後の、計4回の歯磨きをしているそうです。

福原:4回、いいですね。素晴らしい。

住友:「ですが、磨きすぎは良くないと聞いたことがあるので、何回ぐらい磨くのが条件なのですか。教えてください。よろしくお願いします」と、いただきました。

福原:磨く回数ですね。

住友:朝起きたときと、毎食後の、4回。

福原:素晴らしいですよね。磨いている時間にもよりますが、必要十分な回数だと思います。回数としてはそれでいいと思います。間食、3時のおやつを食べていれば、その後も磨いてはほしいです。

住友:おやつの後もしっかり。

福原:でも、4回磨いていただいていれば最高だと思いますね。

住友:十分ですか。

福原:はい。素晴らしい。でも、そこまでの回数を磨けない方のほうがおそらく多いと思います。それだけ磨いていただいたら本当にいいですね。

住友:上限はあるのですか。

福原:上限は別にないです。何回が駄目とか、何回以上は危ないとか、そういうことはなくて、別に24時間いつでも磨いていただいたらいいと思います。ただ、磨きすぎる中で、歯ブラシのかたさや磨く力強さというのが実はすごく大事です。「良くないと聞いたことがあるので」ということなので、おそらく磨いた結果悪いことがあると心配だということだと思います。歯ブラシがかたいと、歯がどんどん削れてきたりするのですよ。歯がこすれてきて削れてしまう。あとは、歯茎を傷つけてしまう。歯茎の際を磨きますから、際を傷つけてしまって、そのせいで例えば歯茎が0.1ミリ下がると。その傷のせいで0.1ミリ下がると、中のセメント質や象牙質が見えてくるとしみるようになってくるのです。

住友:怖いですね。

福原:そうですね。だから、磨く回数も大事なのですが、磨く力強さや磨く角度が非常に大事ですね。

住友:ただ磨くだけではなくて。

福原:そうですね。歯ブラシのかたさなども。それで歯を傷つけてしまったり、歯茎を傷つけてしまったりしないようにすれば、何回磨いていただいても大丈夫です。

住友:少し柔らかめの方が良いというわけではないのですか。

福原:そうですね。歯ブラシの選び方もいろいろあります。かたければかたいほど、例えば1分間磨いたとして、かたい方が、汚れが落ちる量は多いのです。

住友:かたい方が多いのですね。

福原:ただし、当然歯は傷つけるし、歯茎も傷つけると。また、歯周病が進んでいる方や歯茎の弱い方は柔らかい歯ブラシの方が良いのですが、柔らかい歯ブラシで同じ1分間磨くと、かたい歯ブラシよりも磨ける量はやはり少ないのです。汚れが取れる量が、刷掃効果で落ちるのです。理想は、柔らかい歯ブラシで長い時間、磨いていただくと。

住友:5分とかですか。

福原:もう10分でも20分でもいいですけれども、取りあえず長い時間を、テレビを見ながらでもいいので磨くと、これが理想ですね。市販のものでいうと、「やわらかめ」や「スーパーソフト」など、いろいろと売っていますよね。

住友:はい、書いてありますね。

福原:あの柔らかめの歯ブラシで長い時間、磨いていただくのが最高だと思います。

住友:時間をしっかりとかけて。

福原:時間をかけていただければ一番いいですね。歯も傷つかず、磨き残しもないと。ただ、皆さんお忙しい中、長い時間といっても10分も20分も磨いていられないと思います。

住友:ちょっと朝とかは厳しいですね。

福原:なので、3分しか磨かないとすれば、一番柔らかめだと弱いかなと思うので、「ふつう」とか、その辺を使っていただいたりする方もありますし。

住友:自分のライフスタイルに合わせて歯ブラシも選んで。

福原:その通りですね。生活を歯に全てかけていただくのであれば、柔らかい歯ブラシで長い時間磨いていただくのが最高、超最高ですね。あとは、磨く角度も大事です。当然、手で持って磨くのですが、人によっては歯茎ばかり磨いてしまう人とか。あと、前歯は結構大きいじゃないですか。実際に歯ブラシの太さより長いのですね。なので、表面だけ磨いていて歯茎の際が磨けていなかったり、歯茎の際は磨けていても歯の先が磨けていなかったりします。歯茎の際も、スクラッピング法といって、当てるのです。

住友:そんなのがあるのですか。

福原:はい。当てた方がいいのですが、当てすぎると今度は歯茎が傷ついてしまって、自分で自分の歯周病を進めていってしまうということもあるので、その辺も大事ですね。

住友:難しいですね。

福原:そうなのです。基本的には歯ブラシの持ち方ですね。すーみん、歯ブラシを持ってもらっていいですか。

住友:歯ブラシですか。

福原:歯を磨いてもらっていいですか。

住友:電動歯ブラシで、こう。

福原:電動はそう持ちますね。握るように、バットを握るようにギュッと持っているのですが、パームグリップといいます。これで磨くと力が入りすぎるのと、力が偏るといわれていて、あまり良くないのです。これでゴシゴシすると、毎日磨く癖というのはついているので、同じ所ばかりを強く磨きすぎて歯が削れてしまったり、磨き残しになるのですね。なので、歯を磨くときには必ず鉛筆持ちで。

住友:これは言いますよね。

福原:そうですね。鉛筆持ちで磨くと、3本の指で持っているからそんなに強くは持てないじゃないですか。ギュッと持つのではなくて、ふわっと柔らかく持って磨くと、歯の角度に沿って歯ブラシが動いてくれるのです。

住友:確かに鉛筆持ちの方が、自由が利きますね。すごく動きます。

福原:角度もいろいろ磨けるので、全体を強くなく磨くことができます。

住友:これは癖付けないといけないですね。

福原:電動だと、これだと持ちにくいかもしれないですね。電動は何とも言いにくいのですけれども、手持ちだと鉛筆持ちが基本になるかなと思いますね。

住友:すごいですね。イクラ丼さん、少しためになってくれたかな。

福原:そうですね。もしパームグリップであれば、ぜひ鉛筆持ちで、柔らかい歯ブラシで長く磨いていただくのは非常に良いと思いますので、ぜひやってみてください。

住友:試してみてください。

福原:本当にありがたいですね。こういうメールをいただくのはうれしいですね。

住友:皆さんもいろいろな歯に関する疑問がきっとあると思います。ぜひ、この番組宛てに送っていただければと思います。

福原:もう何でもお答えしますので、ぜひよろしくお願いします。

住友:お待ちしています。宛先は、mail@kiku-fm779.com。または、ファクス072-843-8686までお送りください。

福原:では、また来週もこの時間にお耳にかかりましょう。「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央でした。それでは来週まで、

福原・住友:ごきげんよう。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。