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歯が欠けた時について

福原・住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。

福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは、「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」でお楽しみください。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央です。この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、

福原・住友:よろしくお願いいたします。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。あゆみ先生、今日もよろしくお願いします。

福原:よろしくお願いいたします。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」、始まりました。

福原:始まりました。よろしくお願いします。

住友:先週、メッセージをいただきましたよね。

福原:そうですね。うれしいですね。

住友:うれしかったですね。

福原:次、また来てくれるとありがたいですね。

住友:そうですね。番組の感想などもどしどし送っていただきたいのですが、実は、先週に引き続きまして、質問をいただいています。私の知り合いの人なのですけれども、「こういう歯の番組で今いろいろ勉強をしているよ」というお話をしていて。

福原:ありがたいですね。聞いていただいているのですね。

住友:そうなのです。聞いていただいていて。ちょっとトラブルがあったみたいなのです。

福原:どうしましたか。

住友:数カ月前なのですが、八重歯が突然欠けたらしいのです。

福原:ポリッと。

住友:そうなのです。欠けてしまったらしいのですけれども、別に支障はないみたいなのです。

福原:痛くはないけれども、という。

住友:そうです。痛くはないけれども、欠けたときは抜いた方がいいのか、先っぽだけを付けるのか。

福原:どういうふうに治すかということですね。

住友:そうですね。八重歯が欠けたままずっと放置しているみたいで、それはどうしたらいいのかなという相談を受けたのですけれども、私には分からないので、「あゆみ先生に聞いてみる」と言ったのです。

福原:そうですね。歯が欠けたという話でいうと、歯が欠けた場所や形によって治し方というのは変わります。歯があって、歯の中は神経が通っているのですけれども、別にそこに行くまでであれば。前歯とか、欠けても別にすごく痛いとか、何か赤いものが見えてきているとかではない状態ですね。欠けただけであれば、今は普通の保険治療で白いものをポンと。1回か2回、お掃除してから詰めるか、その場でもう詰めてしまうか、それはいろいろやり方があるとして、基本的には1~2回でポンポンと終わります。

住友:そんなに簡単に。

福原:前歯が欠けただけであれば、そんなに難しくないです。少し専門的な話になるのですが、犬歯というのは3番目の歯なのです。

住友:八重歯のことですか。

福原:八重歯というのは犬歯といって、3番目の歯のことです。3番目の歯というのは実はすごく大事な役割をしています。僕らはカチカチとかむときに、そんなに3番目の歯の先は当たっていないのです。かんでも当たらないじゃないですか。

住友:当たらないですね。

福原:でも、顎を左右にぐりぐりとするときは、なる人とならない人がいるのですが、理想としては3番目の歯の先に、こうやっていくと当たったのです。顎を右にずらしていくと右の3番目同士の歯が当たっていて、他の歯は隙間が空くと思うのです。

住友:今、空いていますね。

福原:というふうに、横にぐりぐりすると。

住友:先生、しゃべり方が。

福原:他の歯が当たらなくなることで、その辺の歯に横向きのベクトルの力がかかって、そのせいで歯周病が進んだり歯が弱ることを防いでくれているのですよ。歯の負担を抑えてくれているのですね。

住友:そんなに大事なのですね。

福原:そうです。3番目というのは犬歯というのですけれども、犬歯誘導といって、非常に重要な役割があるのですね。

住友:犬歯ってそんなに。

福原:そうなのです。どこが欠けたか分からないので、内側が割れましたとかであればすぐに詰めればいいのです。

住友:どうですかね。先っぽと言っていましたけれども。

福原:先の場合は詰めると、横に動かしたときにそこだけ力がかかるのですり減ったり、取れたりはしやすいです。でも、今の時代は保険で詰めることができます。先っぽだけであればいったん詰めることはできると思います。3番目の歯は、他の歯を守るために実はすごく大事ですよと。たくさん歯ぎしりとかをしていて、3番目の歯がすり減ってくる人とかいるじゃないですか。

住友:歯ぎしりでですか。

福原:歯ぎしりをずっとしていて、3番目の歯の先がすごく短くなってきている人とかいると思います。

住友:そうなのですか。消されていってしまうのですか。

福原:そうなのです。そうするとこうやって横にやっても、3番目の歯がすり減っているから当たらなくなってきていて、もう1つ奥の4番目の歯に当てたりすることもあります。そうすると5番目の歯もすり減っていったり、かみ合わせが少しくるってしまっている場合などで、それが奥に行くと顎関節症になりやすかったり、かぶせ物を付けていると割れたりしやすいとか、ぐりぐりしたときに歯に横向きの力がかかるので歯周病が進みやすいとか。

住友:いろいろな影響があるのですね。

福原:そうです。いろいろな影響が出てくるのですね。だからそれを3番目の歯で抑える役割をしたいので、片仮名でいうと。

住友:専門用語ですか。

福原:そうです。Cuspid protected occlusion(カスピッド・プロテクティッド・オクルージョン)とか、Mutually(ミューチュアリー)とか、いろいろ言うのですね。

住友:カスピッド?

福原:片仮名、英語なので覚えなくていいと思いますけれども、犬歯誘導といって、それはすごく大事な役割をしています。欠けた理由も、もしかしたらそういうこともあるのかもしれないですね。何かやっていて、ここに力がかかるのです。でも、先っぽだけであれば取りあえず治りますのです。

住友:2回ぐらいで治るのですね。でも、早く治した方がいいですね。

福原:早く治した方がいいと思います。場合によっては1回で、お掃除して、その場で詰めれば治るとは思います。ただ、先ほどの欠けた歯の話でいうと、上だけ欠けた人の場合で、もう少し欠けていくと神経が見えてくるのですね。この辺でボキッといってしまうと。

住友:痛いですね。

福原:痛いです。神経が丸見えにならなくても、神経というのは血の色というか、肉の塊のようなものが入っているので赤色なのですね。ちょうどこの辺で欠けると、赤色がこの白から透けて、ピンクスポットというのですが、ピンク色に見えてくるのです。これが見えているとすごくしみるし、イテテとなるのです。そこまでいくと詰め物だけで治すこともできるけれども、場合によってはその後に痛みが出てきてしまったり、どうしても歯医者さんに行く前の期間が空いてしまったりして神経がやられてしまうと、根っこの治療が必要になったりすることもあります。さらに割れて、神経が丸見えとなった場合は、これは痛いのですぐに歯医者さんに行くと思うのですが、その場合は神経を取ることになる場合が多いですね。

住友:では、今の少し欠けたぐらいの時点で早めに行っておくべきですね。それ以上、割れないように。

福原:そうですね。それは大事なことだと思いますね。少し欠けたという、ラインが入っているぐらいで症状がなければ、上だけのことだと思いますけれども。それがしみるとか、色がピンクっぽいとかであればすぐに行っておかないといけないですね。

住友:今日の放送もおそらく聞いてくれていると思うのです。

福原:本当ですか。すぐにお近くの歯医者さんへ行っていただいて、治していくことが大事ですね。

住友:そうですね。ありがとうございました。

福原:ありがとうございます。僕、ずっとこうやってしゃべっていたけど、聞こえているかな。

住友:伝わっていました。大丈夫です。ありがとうございます。また、質問などもありましたらどんどん、皆さんぜひお送りください。歯に関する疑問など、お待ちしております。

福原:お待ちしています。

住友:全てのメッセージは、アドレスはmail@kiku-fm779.com。または、ファクス072-843-8686までお送りください。

福原:では、また来週もこの時間にお耳にかかりましょう。「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。

住友:住友未央でした。それでは来週まで、

福原・住友:ごきげんよう。

住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。