• 歯科コラム

虫歯は黒い?

福原隆久:歯医者さんが教える、

福原+住友:歯の秘密。

福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは歯医者さんが教える歯の秘密、でお楽しみください。お相手はあゆみ歯科クリニック院長福原隆久と、

住友未央:住友未央です。この番組では歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を、楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合いを、

福原+住友:よろしくお願いいたします。

住友:歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りいたします。

住友:あゆみ先生、今日もよろしくお願いいたします。

福原:お願いいたします。

住友:先週は気圧のお話をいたしました。

福原:そうですね。私も水と空気の勉強をしていかないとなりませんね。水圧とはどういうものなのか、今度は勉強して参ります。

住友:いえいえ、とんでもございません。

福原:あの後調べてみたのですが、30m潜るというのはすごいですね。

住友:そうなのです。私がダイビングをするにあたりまして、歯の治療中でも大丈夫かどうかを、先週相談に乗っていただきました。

福原:歯のことしか分からずに申し訳ありません。勉強して参ります。

住友:とんでもございません。今まで、インプラントの治療中に潜ったことが一度あるのですが、その時は先生からも大丈夫ですよ、とおっしゃっていただきました。

福原:そうですね、水に潜るのは大丈夫そうな気がいたします。

住友:少し心配していましたが、飛行機でもダイビングでも何も異常なく大丈夫でした。

福原:それは良かったです。30mの水深は真っ暗な世界なのですか。

住友:真っ暗ではありません。

福原:一番カラフルな魚が泳いでいるレベルですか。

住友:カラフルな魚はたくさん泳いでいます。

福原:そうなのですね。まったく感覚が分からないもので。

住友:一番違うことは、水が冷たいことですね。寒いです。ひんやりしていると感じます。

福原:少し上には、カクレクマノミのニモや、しましま模様の魚がいますよね。そのような魚の種類なども変わるのですか。

住友:はい、15m位の水深まではニモくらいの小さな魚がいるのですが、30mまで進むと鮫がいました。

福原:全然違いますね。

住友:はい、全然違います。いきなり怖くなってしまいました。

福原:なるほど、そのような世界なのですね。

住友:陽の光が届かないので、少し暗くはなります。非常に神秘的です。おそらく歯が痛くても忘れていると思います。痛みなどは吹き飛んでいる気がいたします。

福原:やってみたいですね。

住友:はい。お勧めします。ぜひご家族とご一緒に。

福原:そうですね、子どもたちが潜れるようになったらうれしいですよね。

住友:まずは、シュノーケリングからぜひ。

福原:はい、シュノーケリングから。

住友:ちなみに、私は先に歯の治療を何とかしたいです。

福原:そうですね、まずは歯を治さないといけないですね。

住友:はい。歯医者さんを受診して、初めて虫歯が発覚する場合と、自分で見て黒いと発見する場合とありますよね。黒いおかげで見つけることができますが、なぜ虫歯は黒いのでしょうか。

福原:虫歯が黒くなる理由ですね。

住友:はい、バイキンマンも黒いですよね。バイ菌は黒いイメージがあります。

福原:バイ菌は何色なのでしょうね。顕微鏡で見る限りは透明でしょうか。しかし、歯周病菌などは黒っぽいです。ただし位相差顕微鏡で見ていますので黒く見えているだけで、実際は黒くないのかもしれません。虫歯の色ですが基本的には黒くはありません。もともとは黄色、若しくは白っぽい色です。なぜならば、虫歯菌自体はミュータンスがたくさん集まったとしても黒くは見えません。その菌が出している酸も透明です。虫歯とは酸をかけられて歯が溶けているだけの状態です。虫歯になっている状態自体に色はありません。別に黒くもないのです。ではなぜ黒いのかと言いますと、歯は虫歯菌に溶かされたとしても、歯の表面では再石灰化をして少しでも固くしようとする作用が働いています。再石灰化、溶ける、再石灰化、溶ける、を繰り返し、溶ける割合が大きい場合にだんだんと虫歯になっていくのです。その再石灰化をするときに、周りのカルシウムであったり、バイ菌の死骸であったりを取り込みながら再石灰化をします。その時に色が蓄積されているのです。

住友:なるほど。もともとではないのですね。

福原:はい。もともと虫歯は黒くはありません。黒い虫歯というのは、溶ける、固まる、溶ける、固まるを繰り返した結果できた、黒い虫歯であり、かなり時間がたった虫歯なのです。繰り返しながら、ゆっくり進んでいった虫歯ということなのです。一気に溶けていった虫歯は黄色だったり、白色だったりしますし、ジュクジュクです。このことから、急性う蝕では針などがザクっと刺さりやすく、柔らかいのです。そのような虫歯はすぐに神経に到達してしまいます。

住友:虫歯もいろいろなパターンがあるのですね。

福原:そうなのです。黒い虫歯はゆっくりですので、1年前からできていたとしても、神経までは到達しなかったりします。

住友:では、自分で発見できる黒い虫歯は時間がかかっているものなのですね。

福原:そうですね、かなり前からずっとあった、ということになります。

住友:そのようなことを考えますと、やはり定期検診が必要ですね。

福原:はい、定期検診による早期発見が一番大切ですね。

住友:そこまで放ってしまっていた自分が一番悪いとは思いますが、定期検診は大事ですね。

福原:はい、一番大事だと思います。

住友:ぜひ、定期健診の際にはあゆみ歯科クリニックに来ていただきたいなと思います。

福原:住所的な問題もありますから、お近くの歯医者さんに行っていただいたら大丈夫です。あゆみ歯科クリニックは松井山手と長尾でやっていますが、どこであっても定期検診に行っていただく、ということが一番大事です。

住友:松井山手クリニックの電話番号をご案内させていただきます。072-981-6874。長尾クリニックは072-851-6480となっております。定期健診だけではなく、本格的な歯にまつわる相談や治療などをこちらにお電話いただければと思います。

福原:ありがとうございます。●(00:07:08)どこであってもいいのですが、やはり行くというのは大事ですね。

住友:そうですね。

福原:予防や定期管理というものですね。

住友:自分で守るしかありませんからね。

福原:そこから何かしらの処置をすることになりましたら、専門的な分野の歯医者さんを探す、でいいと思います。まずは行くことが一番大事ですね。

住友:治療の相談、定期検診の相談など、あゆみ歯科クリニックの公式サイトもぜひご覧ください。

福原:ありがとうございます。

住友:お待ちしております。

福原:では、また来週もこの時間にお目にかかりましょう。歯医者さんが教える歯の秘密、お相手はあゆみ歯科クリニック院長福原隆久と、

住友:住友未央でした。それでは、来週まで、

福原+住友:ごきげんよう。

住友:歯医者さんが教える歯の秘密、この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りいたしました。