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小児歯科で行う、お子様対応法 Part.1

福原・住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。
福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは、「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」でお楽しみください。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。
住友:住友未央です。この番組では、歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合い、
福原・住友:よろしくお願いいたします。
住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りします。あゆみ先生、こんにちは。今日もよろしくお願いします。
福原:こんにちは。よろしくお願いします。
住友:さて、先週、歯医者さんを怖がる子どもの治療法について詳しくお聞きしました。
福原:そうですね。まず虫歯にならないことが一番なのですが、なってしまった場合ですね。そこからの対処というのは大事になってきますので。
住友:あゆみ先生のあゆみ歯科クリニックさんでは、子どもさんの患者さんがすごく多いイメージがあるのですけれども。
福原:そうですね。やはり多いですね。幼稚園の帰りの時間や保育園の終わりの時間、昼からがすごく多いですね。午前中はもっと小さなお子さんが多かったり。
住友:みんな怖がらすに通っているのはどうしてなのですか。理由があるのですか。
福原:先週言っていたようなことに取り組む、そちらの方が8割方なのですが。やはりどうしても怖くなってしまった後ですね。それと最初から怖いという方に対する対応として、一応3つ、主に有名なものがありまして。簡単な英語っぽくなるのですけれども、Tell Show Do法(テル・ショー・ドゥ法)というのと。
住友:全然簡単ではないのですけれども。もう1回言ってください。
福原:Tell Show Do法といって。
住友:Tell Show Do法。
福原:法は、方法の法なのですが。Tell Show Do法ですね。あと、タイムアウト法というものと、あとは母子分離についてという。一応、大きく分けて3つのテーマがあるのですけれども。子どもがどうしても怖がってしまった場合にやる方法です。怖がらないようにやる方法でもあるのですけれども、怖がらなければすんなり治療ができるわけで、何かなってしまった場合にはこういうことをやっていきましょうという、大きく分けて3つの取り組みがあります。1個目、まずTell Show Doからいきましょうか。
住友:Tell Show Do、はい。
福原:Tellは何か分かります?
住友:Tell、聞く。
福原:Tellは、言うですね。聞くはHearかもしれないです。
住友:そうですね。失礼しました。
福原:Tell、言う。Showは何か分かります?
住友:Show、見る。
福原:そうです。Doは。
住友:Do、する。
福原:そうです。言って、見て、するという意味なのですが。する方法ということで。昔の人で、歴史の人で山本五十六さんという人がいるのですよ。昔の海軍の人なのかな。その人の格言で、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉があって。
住友:聞いたことがあります。
福原:ありますか。すごいな。なぜあるのですか。
住友:なぜそっちだけ知っているのか。
福原:すごい。よく知っていらっしゃいますね。
住友:聞いたことはありますね。
福原:よく社員教育などで。
住友:それで使われているのかもしれないですね。
福原:そうなのです。経営の本に書いてあったり、人を教える、教育係をするときにこういうのが大事ですよと習ったりするので。僕もこの言葉がすごく好きで。新しい人に社員さんとして来てもらって教えるときなどに、やれと急に言ってもできないし、わけが分からないとなるじゃないですか。なので、まず言って、これはこうだよというふうに説明をして、やってみせる。実際にやっているところを見せて。そして、まずこの部分をやってみてと言って、やってみて、「すごい、できているね」と言って、初めて人は仕事ができるようになるという、そういうことなのですが。それと、さっきのTell Show Doは全く一緒で、言って、見せて、やるということなので。子どもに対して治療を、いきなり「はい、虫歯を削ります。ウィーン」とやるのはやはり怖いわけなので。
住友:そうですよね。恐怖が。
福原:そうなのです。ここからお水が出て、音が鳴って、虫歯さんをバイバイするよ、みたいなことをまず話してあげて。絵本もあるので、その絵本でお話ししてあげて。Show、見せるのですね。意外と器具は見せない方が怖くないようなイメージがあるじゃないですか。ドリルとか。
住友:そう思います。
福原:でも、実際はそうではなくて、やはり安心感を持ってもらって初めて理解してできるようになるので。さすがに注射針の先を見せる必要はないかもしれませんけれども。詰める道具やウィーンとする機械の根本の部分などは、「今から、ここからこうやって水が出てね」と言って。ドリルを付けるのではなくて、最初は水だけや風だけにして見せるのですよ。その水を、ふわーっと霧吹きのようになるので、やってあげたりして。「ほら、涼しいよ」といって見せてあげて、やってみる。やってみるのは、まずはいきなり「はい、じゃあ削ります」ではなくて、水などを掛けてあげて、「お水が出ているだけだからね」と。音は同じ音なので、キーンというのは。風や水だけで、「最初はまず水のお掃除ね」というふうにやってあげて。それで、できたときに「すごい、できるね」と言って褒めてあげて、やっていくと。最後、ドリルの先に丸い刃を付けて、「削るときは付けてするよ」と言うときもあるし、「じゃあもう1回、お水やってみようか」と言うときもあるのですけれども。
住友:子どもさんによって。
福原:そうなのです。子どもさんによってそれは変えて。コミュニケーションの量や雰囲気で変わるのですけれども。
住友:でも、確かにそういうことをきちんとしてくださっていれば、段階を踏んでいるから子どもさんも安心かもしれないですね。いきなりされたらパニックに。
福原:そうなのです。それでやっていくと割とできる。何もせずにやると、最初から怖くて口を開けてくれないとか、そもそも椅子に座ってくれないということもあったりするので。まず椅子に座るところから。お母さんと一緒に座ってもらったり、スタッフと一緒に座ってもらったりして、一緒にやってみるという。本当にこの有名な言葉ですね。「やってみせ」というのと一緒なのですが。同じ意味です。
住友:子どもさんだけではなくて、大人の方にも。
福原:そうですね。大人も、もしそういう方がいればやっているといいかもしれないですね。
住友:私は水まではさすがにないのですけれども、こういう歯の詰め物を入れるよとか、これをこうでと、きちんと見せてくれて。今からここを削るからねとレントゲンを見せてもらって。あれはすごく安心します。
福原:そうですね。いきなり何か分からないままやると怖いし、何だろうとなりますからね。
住友:口を開けておいてと言われても、何をされるのだろうと思うので。
福原:そうですね。毎回、レントゲンやカラー写真を撮って印刷したものをお渡ししたりしながら、「こことここが虫歯で、次はここをやりましょう。今日はこの部分をこうやってこうやりますよ」と言ってすると、やはり安心感が変わるので。
住友::そうですね。きちんと説明してくださった方が。
福原:そうなのです。理解して安心感があると恐怖心は下がるのですね。
住友:そうですね。安心します。
福原:ちょっと
住友:Tell Show Do法。
福原:Tell Show Do法といいます。
住友:子どもさんだけではなくて、大人の治療にも使われるのだなとびっくりしました、今。
福原:そうですね。やはりそういうのが安心感につながるかなと思ってやっています。
住友:歯医者さんってすごいですね。
福原:ありがとうございます。いろいろ頑張って取り組みをやっているのですけれども。
住友:大きく3つに分かれるということで、残り2つの方法もまたお伺いできればと思います。
福原:そうですね。また、ぜひよろしくお願いします。
住友:はい。また教えてください。
福原:ありがとうございます。
住友:そろそろお別れの時間となりましたが、この番組の感想なども、皆さんぜひお送りください。歯に関する疑問などもお待ちしております。全てのメッセージは、アドレスはmail@kiku-fm779.com。または、ファクス072-843-8686までお送りください。
福原:では、また来週もこの時間にお耳にかかりましょう。「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。お相手は、あゆみ歯科クリニック院長、福原隆久と。
住友:住友未央でした。それでは来週まで、
福原・住友:ごきげんよう。
住友:「歯医者さんが教える、歯の秘密!!」。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りしました。