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子供のむし歯を予防するには?

〇むし歯とは…
口腔内に存在するむし歯の原因菌が作成する酸が歯のカルシウムを溶かし、やがて穴があいてしまう病気です。

その中でも、子供のむし歯は大人よりも早く進行してしまうことが多いです。

そこで!
むし歯予防先進国であるフィンランドで
重要視されている虫歯予防の5つのポイントについて説明していきます!

①食生活
5つのうち最も重要なのが食生活です。
1日3食を適切に摂取していなかったり、おやつやジュースを“だらだら食べ”している子供は口腔内が酸性になり、むし歯になりやすくなってしまいます。
口腔内PHが5.5を超えると歯からミネラルが溶け、脱灰が始まります。
これがむし歯の始まりですが、食後時間が経つと、次は唾液により口腔内が自然に中和され歯は再石灰化して修復します。

しかし、おやつをだらだら食べてしまっていると、再石灰化できず、むし歯のリスクが一気に高まってしまいます。
おうちでは、おやつの時間や回数は決めて、食べるようにしてください!


② 歯磨き

むし歯の原因菌は、まず歯の表面に付着して歯垢(プラーク)を作り、食べ物に含まれる糖質から酸を作成します。
これが、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし始めます。これを脱灰と言います。
歯磨きが十分でなく、歯の表面に歯垢が残ったままだと、さらに酸が作られて脱灰が進行し、
エナメル質内がスカスカになり、やがて穴があいてしまいます。

むし歯予防のために歯磨きをしっかり行っていきましょう!


③フッ素

フッ素は、①で出た再石灰化のはたらきをサポートし、初期むし歯を修復する働きがあります。
また、フッ素はむし歯への抵抗力を高め、歯質強化、むし歯菌が酸を作り出す際に必要な酵素の活動を阻害する働きがあります。

④歯科検診
子供は大人より痛みを感じにくく、むし歯の進行速度も大人と比べて早いため、気づいた時には大きな穴が空いてしまっていることが多いです。
1歳半検診や3歳児検診、幼稚園、保育所、小学校で歯科検診は行われていますが、検診時は設備が不十分な状況で行われるため、
どうしてもむし歯の見落としが出てきてしまうことがあります。

しかし、歯科医院の定期検診に通うことで、歯の磨き方や食生活の指導はもちろんむし歯有無の確認も行うことが可能です。
初期むし歯の段階で発見し、むし歯予防して行くことで、歯を削ったり、神経の治療、歯を抜くことを回避していくことが大切です。
むし歯ができていないか、歯磨きができているかの確認のために、先生や歯科衛生士による、2〜3ヶ月に1回の定期検診を行っていくことが大切です。

⑤キシリトール
キシリトールの働きには、唾液分泌の促進と再石灰化作用、歯垢中の酸の中和促進、ミュータンス菌の代謝の阻害があります。
おやつをキシリトール含有のグミなどに置き換えていくのもむし歯抑制には効果的です。

これらを意識することで、むし歯になる確率は下がります!
1つずつ実行していきましょう。