Q 歯の色を白くしたいのですが、どうすればよいでしょうか?
歯の色を白くする方法には何種類かあります。
その原因やどうなりたいかによっても対応が異なるのですが、
大きく分けて以下のようになります。
① 歯の歯石取り
② 歯のホワイトニング
③ レジン充填
④ セラミックの歯(セラミッククラウンやラミネートべニアなど)
⑤ トゥースマニキュア
まず①の歯の歯石取りですが、
これは単にきれいにしたい、白くなりたいというだけではなく、
歯周病予防や虫歯予防の意味からも、基本的には3カ月に1度くらいは行われた方が良いのではないかと思います。
歯石取りでは、まず歯に付いてしまった汚れや着色を落とします。
タバコのヤニや濃い色の歯石、着色などはこれで落ちます。
自分の歯の色が気になっていたけれど、意外と汚れを落とすときれいになって、
それで十分満足だった、ということもありますので、
まずは歯石取りを行ってみて、それから次のホワイトニングやセラミック、トゥースマニキュアなどを考えると良いのではないかと思います。
次に②のホワイトニングです。
歯石取りを行ってみたけれど、やはり自分自身の歯の色調自体が気になる、
という方にオススメです。
ホワイトニングでは、薬品や光を使って、ご自身の歯の色自体を白くしていきます。
ホワイトニングにはさらに
・クリニックに約3回来院して行う、オフィスホワイトニング
・ご家庭で寝る時などに2か月ほどで行うホームホワイトニング
の2通りがありますので、ライフスタイルに合わせてお選びいただければ、と思います。
③のレジン充填は、
いわゆる虫歯治療のようなものです。
歯の色が変色していると思ったら虫歯だった、
昔に詰めていたものの周りから虫歯が始まってきていた、ということはよくあります。
その場合はこちらの処置で対応していきます。
虫歯をレジン充填で治す場合は保険適応となりますので、お気軽にお申し付けください。
そして④のセラミックです。
これは、
・ホワイトニングで白くするのが難しそうな濃さの歯の色の場合
・歯の形や角度も変えたい場合
・表面が大きな虫歯、あるいはかつて虫歯で大きな詰めものが付いている場合
・歯の神経がなくて変色している場合
などに行うと効果を発揮します。
・歯の表面だけを薄く削ってセラミックを貼り付ける、ラミネートべニア、
http://ayumi-dent.com/esthetic/#laminate
・歯をグルッと削ってかぶせるタイプのオールセラミックやジルコニア、
http://ayumi-dent.com/esthetic/#ceramic
など何種類かあるのですが、非常にきれいになると思います。
ただし歯を削る治療になりますので、
MI (Minimal Intervention。ミニマル・ インターベンション、ミニマム・インターべンションの略で、日本語にすると「最小限の侵襲」となります)
で歯科治療を考えることが、後々多くの歯を残すことが出来て、
高齢になっても美味しい食事できれいな笑顔で過ごすことが出来る、
という現代の歯科治療の考え方からすれば、
第1選択としてセラミックを行うのではなく、
まずは歯石取りやホワイトニングを、行ってみて、それでもやっぱりもっときれいにしたい、
という場合に行う方が良いのではないかと思います。
最後に⑤のトゥースマニキュアです。
これはこれまでのものとは違って、
指のマニキュアやネイルと同じで、一時的に白い色のコーティングを行う物です。
ネイルなどをされたことがある方であればご存知かもしれませんが、
全く同じような素材を、光で固めます。
効果は一時的(数日すると剥がれが出てきます)ですが、
安価でその場で白くできるので、
3日後が結婚式や前撮りでどうしても白くしたい、明日重要な舞台がある、など
「とりあえずその場だけ白ければいい」
という場合に有効です。
こちらにそれぞれの解説なども掲載しておりますので、
ご参照いただければ、と思います。