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自由・保険診療の違いと適用範囲、治療別の施術料金目安

歯科医療では保険適用の治療だけでなく自由診療という診療形態があり、日本全国でさまざまな診療が行われています。自由診療と保険診療は料金が大きく異なっていて、材料の違いや医療行為の内容の違いなど多くの点で差があり、患者にとってよくわからないことが多く、治療の選択に迷ってしまいます。自由診療と保険診療の違いを理解し、治療の選択に役立てましょう。

 

 

1自由診療と保険診療の違いとその適用範囲

 初診料の目安について

・自由診療

自由診療というのは保険診療のように初診料や診療の内容に応じた料金があらかじめ決められている診療ではなく、歯医者自身が診療に応じた料金をあらかじめ決めておく診療形態で、インプラント・ホワイトニングなどは自由診療で行われる治療です。また、入れ歯などでも特別な金属材料を使った場合や、インプラントと組み合わせた場合には自由診療で治療が行われます。自由診療では初診料が医院によって異なっていて、基本的には問い合わせをしないといわかりません。気になる場合には直接相談をしてみるといいでしょう。

 

・保険診療 

保険診療では一般的な虫歯の治療や入れ歯の治療、歯の神経の治療などさまざまな治療が行われています。親知らずの抜歯なども保険適用で治療を受けることができるので、多くの方が利用されているものだと思います。保険診療では初診料は患者さんの負担が700円程度なので、経済的な負担はそこまで大きいものではありません。

 

 

 

2代表的な治療の内容と料金相場

・虫歯治療について

一般的な虫歯の治療の料金は、虫歯がどれほど大きく進展していたかによって治療の内容と治療にかかる料金が変わってきます。初期の虫歯であれば削った後に樹脂の材料を詰めるだけで治療が完了するので、料金は最大でも3000円程度で治療ができます。さらに虫歯が進行し、神経の治療をおこなった場合には料金が一つの歯で1万円程度かかることもあるので早めに治療を受けるようにしましょう。

 

・インプラント治療について

インプラントの治療は自由診療なので、だいたい一つのインプラントの治療を行って15万円程度かかります。インプラントの本体を顎に埋める手術と、上につける被せ物の治療が必要になるので、治療期間もある程度かかります。

 

・歯科矯正治療について 

歯科矯正治療も自由診療で行われる治療で、治療料金は最大で100万円程度かかります。歯科矯正では歯並びを綺麗にするために顎の発育をお手伝いする治療を行うことや、必要に応じて歯にブラケットという小さいプラスチックを取り付け、ワイヤーに沿って歯並びを動かしていきます。

歯列矯正は大人になってから治療を行うのか、子供の間に治療を行うのかによって治療の期間が大きく変わっていきます。ある程度子供のうちに治療を済ませて置いたほうがお顔の成長も自然な方向に成長して行くので、お子さんの歯並びに不安を覚える方は一度歯医者に相談するようにしましょう。

 

・親知らずの治療について 

親知らずの抜歯の手術は保険適用で行われる手術で、料金自体は完全に埋まっている場合は4000円程度で治療を受けることができます。親知らずが完全にまっすぐ生えている場合にはもっと料金を抑えて治療を受けることができるので、料金についてはあまり不安に思う必要はありません。

患者さんの健康状態に問題があることや、非常に不安が強い場合には静脈内鎮静法という方法を使って気持ちを落ち着けながら治療を行うことができるので、不安感が強い場合には歯医者に相談するようにしましょう。

 

・ホワイトニング治療について

ホワイトニングというのは歯を白くする治療で、歯に漂白剤をつけて歯を白くしていきます。歯医者でホワイトニングを終えてしまうオフィスホワイトニングとマウスピースをはめて歯にゆっくり漂白剤を浸透させるホームホワイトニングがあり、どちらも自由診療なのでだいたい2万円から5万円程度の料金がかかります。

 

 

3歯医者の治療は材料でも変化する

歯医者の治療はさまざまな材料を使う治療なので、材料によって金額が大きく変化してきます。とくに自由診療の治療では材料によって金額や作る入れ歯の質が変わってくるので、材料について注目しておくのは非常に重要なことです。セラミックなどの硬さがあり、自然な色調のある材料を使うと料金がかかりやすく、金属も種類によって金額が変わっていきます。自由診療の金額を大きく左右させるので、材料に注意して治療を受けるようにしましょう。