歯医者の選び方の基礎知識!知っておきたい注目ポイント
歯医者を選ぶ時にみなさんはどのような基準で選んでいるでしょうか。患者さんご自身の家から近い、職場や学校から近いといったポイントや休診日も非常に重要な着眼点ですが、認定医や専門医といった治療をする歯科医師の専門性や予約の取り方、先生やスタッフの人柄や対応なども非常に重要な着眼点です。歯医者の選び方で欠かせないいくつかの見所をご紹介いたします。
1専門医・認定医の違いを知ろう
歯医者を選ぶ時に、みなさんは専門医や認定医といった治療をする歯科医師の専門分野を確認したことがあるでしょうか。専門医・認定医の違いについてしっかりと理解をしておきましょう。
専門医というのは歯科医師の免許を取得した後に初期臨床研修という研修を終え、その後研修施設に所属しながら特定の診療分野の診療と学術的な活動に参加し、一定の実績を保有することが専門医資格取得の条件となっていて、この後に申請書の書類審査や筆記試験・口頭試問・手術における実地審査の3つの審査を経たのちに認定される資格です。特に手術の実地審査では試験官が手術を実際に見学し、手術の能力自体を判定するので、専門医取得は知識だけでなく、技術的な能力も求められる非常に厳しいものなのです。専門医の資格は5年ごとに更新することが義務付けられていて、この期間内に一定の条件を満たすために研修実績を上げなければ更新ができません。
一方、認定医という資格は専門医資格の前段階に至る資格で、初期臨床研修を終えた後に2年以上の研修を受け、その後基本的な診療実績と学術的な研修実績を上げた後に書類審査と筆記試験を通過することで認定されます。資格取得のために必要な研修期間は専門医よりも短いですが、5年ごとの資格更新義務もありますし、診療の知識・技術の水準としては問題ない能力を有していることが証明される資格です。
専門医に追加してさらに他の診療科の認定医資格を取得する歯科医師もいるので、しっかりと歯医者のキャリアを確認しておくと役立ちます。
専門医と認定は歯医者の中にも様々な種類があり、どのような専門分野でこれらの資格を取得しているかを把握していると歯医者選びに役立ちます。しっかりと違いを理解しておきましょう。
2歯医者での治療方針と選び方の基礎知識
2—1歯科治療の方針
歯医者の治療を受ける時に気がかりなのはやはり治療の期間や回数ではないでしょうか。中には治療期間が少なく済む歯科医院を選ぼうと考えている方もいるかもしれません。歯科治療の方針というのはまずは辛い症状を緩和し、生活し易くする、そしてその後に虫歯や歯周病などの病気の原因を治療し、そして最終的に失ってしまった歯の機能を補うためにもインプラントや入れ歯などの治療を行い全て治療します。
矯正歯科やホワイトニングに代表される審美歯科の治療は、病気ではなく自分の見た目を改善するための治療なので病気を抱えている場合には後回しにされる治療です。しかし、病気の治療ののちに見た目の改善も望むのであればこのような審美歯科のことも考えながらお口の治療を進めて行くので、治療を受ける前に歯科医師と相談をしておくといいかもしれません。
このようなお口の病気の治療が終わった後には予防の治療が必要になります。中にはクリニックを開業している院長自ら予防医療に非常に力を入れ、お口の病気を未然に防ぐための啓発を行っているクリニックもあります。しっかりと予防にまで力を入れているクリニックの受診を心がけましょう。
2−2歯医者の情報や選び方
歯医者の情報をどのように選ぶのかというのは非常に難しいことだと思います。歯医者は弁護士同様に現在数多くの個人開業の歯医者が歯科医院を開業しており、クリニック一つ一つに個性があります。
歯医者の情報を得るためにはまず機材などに注目すると役立つことがあります。マイクロサージャリー用のスコープの設備があったり、ある程度の口腔外科手術を安全に行えるだけの設備が整っていたり、子供専用の治療スペースを確保している歯科医院など、保険診療と自費診療とを問わず個性豊かです。機材に注目しておくとどのような治療が可能なのか、他の歯医者と異なり、どのような治療に特化しているのかといった情報を得ることができます。診断器具にも様々なものが作られているので、しっかりと納得のいく治療を受けるためにも治療器具についての情報を確認してみると役立ちます。
歯医者の情報を得るためには患者さんご自身でお口の病気がどのような病気で、どのようなメカニズムで発症するのか、どのような治療法があるのかといった基本的な知識を身につけておくのも歯医者選びに欠かせません。治療についての知識を身につけるのは非常に難しく感じるかもしれませんが、知識を身につけておくだけで歯医者選びの質が大幅に向上します。しっかりと患者さんご自身でもある程度の知識を身につけるようにしましょう。