Q 歯周病ってどういうことですか?歯槽膿漏(しそうのうろう)との違いは?
歯周病というのは、歯の付け根の歯茎の部分に歯周病菌という菌がついて起こるものです。
歯槽膿漏(しそうのうろう)とうのは一般語で、正式名称としては歯周病となります。
ですので、「歯周病」というのと、TVのCMなどで言う「歯槽膿漏」というのは同じ意味になります。
歯の白い部分、「歯」の部分に虫歯菌が多く着いて、虫歯菌が歯を溶かしてしまうことを虫歯といいます。
それに対して歯周病では、
「歯と歯肉の間」の部分に歯周病菌が多くついて、その歯周病菌が歯ではなく、
「歯の骨をとかしてしまう」のです。
歯は骨(歯槽骨、しそうこつ)で包まれて立っています。
骨に守られているので、通常はグラグラもしませんし、硬いものを咬んでもでも大丈夫ですし、
食いしばっても痛くないのです。
ところがこの歯槽骨、歯の周りの骨が溶けてくると、
歯が緩んできたり、グラグラになってきたりしてしまいます。
また、その時に歯茎自体も腫れて痛かったり、血が出たり、口臭があったりします。
そのまま置いておくと、どんどん症状が進んできてしまい、グラグラが強くなり、
最後には歯が抜けてしまったり、とても痛くなってしまったりするので、
早めに治療をした方が良いかと思います。
又、歯周病の怖いところは、一度骨が溶けて行ってしまうと、完全には元に戻せない、という点です。
風邪であればお薬を飲んで、何日か寝ていると、元通りの体になりますが、
歯周病はそうはいきません。
進行を食い止めることはできても、一部の再生療法を除いて、完全に溶けた骨を元に戻す、ということができないのです。
ですので、歯周病に対しては、早めの処置、
そしてそれ以上1mmも進行させないぞ、という予防処置がとても大切になります。
あゆみ歯科クリニックでは、いつまでも自分の歯でおいしく食事をし、きれいな笑顔でいるために
歯周病治療、予防歯科はとても大切なものだと考え、力をいれて取り組んでいます。
お気軽にご相談ください。