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八幡市・京田辺市で増えている「離乳食の悩み」|歯科に相談すべきタイミングと見落とされがちなポイント

こんにちは。八幡市・京田辺市のあゆみ歯科クリニック松井山手の院長、福原です。本日は、「八幡市・京田辺市で増えている『離乳食の悩み』|歯科に相談すべきタイミングと見落とされがちなポイント」について、詳しくお話ししていきます。
離乳食は栄養だけでなく、「噛む」「飲み込む」「口を動かす」といったお口の機能発達と深く関係しています。実は近年、離乳食をきっかけに歯科へ相談に来られる保護者の方が増えており、そこには現代ならではの背景があります。歯が生え始める時期だからこそ知っておいていただきたい視点を、歯科の立場から整理してお伝えします。

離乳食の悩みが増えている背景と、歯科が関わる理由

離乳食を食べる赤ちゃんのイメージ。カトラリー。

八幡市・京田辺市でも、「離乳食を食べてくれない」「丸飲みしている気がする」「噛まずに嫌がる」といった相談が増えています。背景には、情報過多による不安や、月齢ごとの理想像にとらわれやすい現状があります。育児書やインターネットでは離乳食の進め方が細かく示されていますが、実際の発達には個人差があり、必ずしも目安通りに進むとは限りません。そのズレが「何かおかしいのでは」という不安につながります。

歯科が離乳食に関わる理由は、食べる行為が歯や顎、舌、唇など口腔全体の協調運動で成り立っているからです。歯の本数や生える位置、舌の動き、唇の力の入り方によって、同じ食材でも食べやすさは変わります。歯が生え始めたばかりの時期は、噛むというより「歯ぐきでつぶす」「舌で押しつぶす」段階ですが、その準備がうまくいっていないと、食べにくさとして現れます。栄養や調理方法だけでなく、お口の状態を確認することが、離乳食の悩み解決につながるケースは少なくありません。

「噛まない」「丸飲みする」は異常なのか歯科の視点で考える

離乳食を食べる赤ちゃんのイメージ。スプーンで口に運ぶ瞬間。

離乳食期に多い相談の一つが、「噛まない」「すぐ飲み込んでしまう」というものです。結論から言えば、必ずしも異常とは限りません。離乳初期から中期にかけては、噛む回数が少なく、飲み込む動きが中心になることも珍しくありません。ただし、月齢が進んでも舌や顎を使う様子がほとんど見られない場合は、お口の機能発達が十分に進んでいない可能性を考えます。

歯科では、歯の生え方だけでなく、舌の位置や動き、唇がきちんと閉じられているか、よだれの量なども確認します。例えば、常に口が開いている状態では、食べ物を口の中でまとめにくく、結果として丸飲みになりやすくなります。また、前歯が生えていない、もしくは噛み合わせに特徴がある場合、食材を噛み切る経験が少なくなり、噛む意欲自体が育ちにくいこともあります。

重要なのは、「噛ませなければ」と無理に進めることではなく、今のお口の状態に合った食形態や関わり方を選ぶことです。歯科に相談することで、発達段階を客観的に確認し、必要以上に心配しなくてよいのか、それともサポートが必要なのかを整理できます。

歯が生え始めた時期に見落とされやすいポイント

笑顔の幼児がキッズスペースで遊んでいる様子。

離乳食と歯の関係で、見落とされがちなのが「歯が生えた後」のケアと環境です。歯が1本でも生え始めると、むし歯予防の視点が必要になりますが、それと同時に「噛む経験」をどう積ませるかも重要になります。柔らかいものばかりが続くと、歯や顎を使う機会が少なくなり、結果として噛む力の発達が遅れることがあります。

一方で、硬すぎるものを急に与えると、食べにくさから食事自体を嫌がる原因になります。このバランスは非常に難しく、家庭だけで判断するのは簡単ではありません。また、スプーンの入れ方や姿勢も影響します。寝かせ気味の姿勢で食べていると、舌や顎を十分に使えず、飲み込み優先の癖がつくことがあります。

歯科では、歯の状態と合わせて、食事の様子や姿勢、スプーンの使い方についても確認します。歯が生えた=歯みがきだけ、という認識になりがちですが、実際には食べ方全体がお口の成長に直結しています。この時期に小さな違和感を見逃さないことが、その後の噛む力や歯並びにも影響します。

離乳食の段階で歯科に相談すべきタイミングとは

あゆみ歯科クリニックの福原医師が患者に説明している様子。明るい診療室で穏やかに話す場面。

 

「いつ歯科に相談すればよいのか分からない」という声も多く聞かれます。明確な基準があるわけではありませんが、いくつかの目安があります。例えば、月齢が進んでも食材の形状を変えると極端に嫌がる、ほとんど噛まずに飲み込む状態が続く、食事中にむせやすい、口を閉じるのが難しそうといった場合は、一度相談する価値があります。

また、歯の生え方に不安がある場合も同様です。左右で生える時期が大きく違う、なかなか歯が生えてこないなどは、成長の個人差の範囲であることも多いですが、専門的に確認することで安心につながります。歯科は「治療をする場所」というイメージが強いかもしれませんが、実際には発達の相談を受ける役割も担っています。

八幡市・京田辺市でも、離乳食期から歯科に通うことで、その後の定期管理につながり、むし歯予防や歯並びの早期チェックがしやすくなります。問題が起きてからではなく、「気になる段階」で相談することが、保護者の負担を減らす近道です。

離乳食の悩みを将来につなげないために大切な考え方

幸せな家族のイメージ。両親と乳児と幼児。

離乳食期の悩みは、一時的なものとして見過ごされがちですが、お口の使い方の癖は、その後の食べ方や発音、歯並びに影響することがあります。ただし、早い段階で気づき、適切な関わり方を知ることで、多くは大きな問題に発展せずに済みます。大切なのは、「できていないこと」を責めるのではなく、「今どの段階にいるのか」を正しく理解することです。

歯科では、成長を長い目で見て判断します。今すぐ何かを変えなければならないケースもあれば、「見守って大丈夫」とお伝えできるケースもあります。専門家の視点が入ることで、情報に振り回されず、家庭ごとのペースで離乳食を進めやすくなります。

離乳食は、歯が生える前後の短い期間の出来事ですが、その経験はお口の土台づくりにつながります。だからこそ、歯科を「最後の相談先」ではなく、「早めに頼れる場所」として活用していただきたいと考えています。

最後にまとめとして、当院での特徴をお伝えします。当院では、むし歯治療だけでなく、乳幼児期からのお口の発達や食べ方に関するご相談にも対応しています。歯の状態だけでなく、食事や生活習慣を含めて丁寧にお話を伺い、それぞれのご家庭に合ったアドバイスを心がけています。
歯の健康を守るためにも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
以上、八幡市・京田辺市のあゆみ歯科クリニック松井山手の院長、福原でした。