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“歯がゆれる”のは歳のせいじゃない?見逃しがちな病気のサイン

男性が歯を見ている

 

「最近、歯が少しグラグラする気がする…」「歳を取ったから仕方ないのかな?」そんなふうに感じたことはありませんか?

確かに年齢を重ねると歯ぐきや顎の骨は徐々に衰えていきます。しかし、歯がゆれるのを「老化現象」と片づけてしまうのは危険です。実は歯の動きには、病気のサインが隠れていることが多いのです。

 

歯が動く原因は「歯周病」が最多

歯がグラグラする原因としてまず疑われるのが歯周病です。

歯周病は、歯ぐきに炎症を起こすだけでなく、歯を支えている顎の骨を少しずつ溶かしていきます。その結果、歯が支えを失い、ぐらついてしまうのです。

歯周病は初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。気づいたときにはかなり進行していて、「歯が動く」という形で初めて症状を自覚する方も少なくありません。

 

歯周病以外に考えられる原因

歯がゆれるのは歯周病だけではありません。他にもいくつかの要因があります。

 

噛み合わせの不具合

歯並びや噛み合わせが悪いと、一部の歯に大きな負担がかかります。長年その状態が続くと、歯ぐきや骨がダメージを受けて歯が動くことがあります。

 

歯ぎしり・食いしばり

夜間の歯ぎしりや、日中の強い食いしばりは、歯や歯を支える組織に過度の力を加えます。これが積み重なると歯が揺れやすくなります。

 

外傷や強い衝撃

転倒やスポーツ中の衝突などで歯に強い衝撃を受けると、歯が一時的に動揺する場合があります。

 

全身の病気

骨粗しょう症や糖尿病といった全身疾患も歯ぐきや骨の健康に影響を与え、歯がゆれる原因になることがあります。

 

放置するとどうなるのか?

「少し揺れているけど痛みはないから大丈夫」と放置してしまう方もいます。しかし、そのままにすると歯を失うリスクが高まります。

歯周病が進行すると歯を支える骨がさらに減り、やがて歯は自然に抜けてしまいます。歯を失うと噛む力が弱まり、食事の楽しみや栄養バランスにも悪影響を及ぼします。さらに、近年の研究では歯周病が心疾患や脳梗塞、糖尿病の悪化とも関連していることがわかっています。

つまり、歯の揺れを放置することは口の中だけでなく全身の健康にも影響を与えるのです。

歯の模型:

 

早めの受診が大切

歯のぐらつきを感じたら、まずは歯科医院で原因を調べることが重要です。

歯周病が原因であれば、歯石や歯垢を取り除く基本的な治療からスタートします。必要に応じて歯周外科手術や再生療法を行うこともあります。噛み合わせや歯ぎしりが関係している場合は、マウスピースで負担を軽減する治療が選択されることもあります。

早期に治療を始めれば、多くの場合は歯を残すことが可能です。

 

自分でできる予防法

歯が揺れるような状態を防ぐには、日常のケアも欠かせません。

毎日の正しい歯磨き(歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨く)
デンタルフロスや歯間ブラシを併用してプラークをしっかり除去する
定期的に歯科検診を受け、歯石を除去する
噛みしめや歯ぎしりの癖に気づいたら、意識して緩める

こうした基本的なケアが歯周病を防ぎ、歯を長く健康に保つポイントとなります。

 

まとめ:歯の揺れは要注意のサイン

歯がゆれるのを「歳のせい」と思ってしまう方は少なくありません。しかし実際には、その多くが歯周病や噛み合わせ、生活習慣による病気のサインです。

早めに歯科医院で診てもらえば、進行を止めたり歯を残したりできる可能性があります。

「なんとなく歯がグラグラするな」と感じたら、決して放置せず、歯科医院にご相談ください。歯を守ることは、健康な毎日を守ることにつながります。

 

理事長 福原隆久

医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック

理事長 福原 隆久 監修

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