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舌と歯の関係性 正しい舌の位置と歯並びへの影響とは?

私たちの口の中には、食べ物を味わったり話したりするための重要な部位がありますが、その中でも特に舌は健康な歯並びに影響を与える大切な役割を持っています。舌の位置が正しいかどうかは、見た目だけでなく、全体的な口腔健康にも関わってきます。

〇舌の正しい位置とは?
舌の正しい位置とは、口を閉じた状態で舌の先が上の前歯の裏側に軽く触れ、舌の大部分が上あごにぴったりと吸い付くように置かれている状態を言います。この位置は、自然でリラックスした状態の舌の置き方であり、呼吸や嚥下(えんげ、飲み込むこと)にも適しています。

〇舌の位置が歯並びに及ぼす影響
舌の位置が正しくないと、歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、舌が常に下あごに沈んでいる場合、上あごの成長が妨げられて狭くなり、歯がうまく並ばなくなることがあります。このような状態は「開咬(かいこう)」と呼ばれ、前歯が上下でしっかりと噛み合わない状態を指します。

また、舌が正しい位置にないと、無意識のうちに歯に異常な力がかかり、歯が前に出てしまう「出っ歯」や、反対に歯が内側に引っ込む「八重歯」の原因にもなります。

〇正しい舌の位置を保つ方法
正しい舌の位置を身につけるには、以下のような練習が効果的です:

1)舌の位置の確認:鏡を見ながら口を閉じ、舌の先が上の歯の裏側に触れるようにしてみましょう。舌の残りの部分が上あごに吸い付くように感じる位置が理想的です。
2)発音練習:「ラ」「リ」「ル」「レ」「ロ」という音を繰り返し発声することで、舌が自然と正しい位置に来やすくなります。
3)意識的な練習:日常生活で意識的に舌の位置を正すことが大切です。特にリラックスしているときや眠る前にチェックすると良いでしょう。

〇まとめ
舌の位置が正しいと、歯並びや顎の健康に良い影響を与え、見た目の改善にもつながります。毎日のちょっとした意識と練習で、健康な歯並びと口腔環境を保つことができるでしょう。舌の位置は小さなことのように思えますが、その影響は大きく、全体的な健康にも寄与します。ぜひ日々の生活の中で正しい舌の位置を意識することから始めてみてしょう!