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通院が難しい方必見!訪問歯科診療について

訪問歯科診療とは、歯科医師や歯科衛生士が個人宅や施設、病院を訪問し、歯科診療をおこなうサービスのことです。

歯や口腔内を健康に保つことは、食べる喜びを持ち続けるといったQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)や全身の健康状態にも影響します。
そのため、病気や障がい、加齢などによって歯科医院への通院が難しくなった場合でも、訪問歯科を利用することで定期健診やメンテナンスを続けることが大切です。

○訪問歯科の利用条件

病気、障がい、要介護などで通院が困難な方
利用先の訪問歯科診療所から半径16km以内*の自宅、施設、病院
*半径16kmを超えた場合は保険適用外となる。ただし交通・地理的に特別な事情がある場合は保険適用が認められることもある


~診療内容〜
●口腔ケアや衛生指導

●虫歯・歯周病の治療

●抜歯

●被せ物や詰め物の作成

●義歯の作成
             など


口腔ケアのメリットについて

口腔ケアのメリットは、口腔内の清潔感や病気の予防、QOLの向上など多様で、日常的なケアと専門的なケアの両方を行うことで、より高い効果を得られます。
ここでは、メリットを4つご紹介します。

1.誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎とは、食事時の誤嚥(飲食物や唾液、逆流した胃液が気管に入ってしまうこと)によって生じる肺炎のことを指します。

喉の奥は、空気を肺に送る“気管”と、飲食物などを胃に送る“食道”の2つの道に分かれていて、食べ物や水、唾液を飲み込むと脳が指令を出して気管の入り口を塞ぎ、食道に流れて胃に送られるようになっています。

しかし、加齢などで飲み込む機能が弱くなると、飲食物や唾液、胃液などが気管に入ってしまうことがあります。これを誤嚥といい、誤嚥したものと一緒に細菌が肺に入って炎症が起こったものが誤嚥性肺炎です。

特に高齢の方に多く、高齢の肺炎患者さんのうち7割以上が誤嚥による誤嚥性肺炎とされています。肺炎は日本人の病気による死者数の上位を占める病気で、死亡率が高いです。

口腔内の汚れや細菌を取り除くことにより、発症リスクの低下につながります。
また、日常的に口腔内を清潔に保つことで、嚥下機能の維持向上にもなります。

2.むし歯や歯周病の予防

適切な口腔ケアを行うとむし歯や歯周病、口腔内トラブルの減少につながります。
また、歯周病によって歯がグラグラする、入れ歯がうまく固定されない、歯ぐきと入れ歯の間に食べ物が挟まって痛みを感じるなどという症状の改善も期待できます。

むし歯や歯周病は口腔内にいるたくさんの細菌が原因で起きる病気です。
口腔内が汚れていると、プラークや歯石となり病気が進行し、最悪の場合、歯を失うことになります。それらを防ぐためには、日々のセルフケアとプロが行う専門的なケアが必要です。

3.味覚の維持向上

口腔ケアによって舌苔が除去される、唾液の分泌が促進されるなど、味覚障害の予防や回復につながります。
味覚は舌にある味蕾という部分でしか感知することができないため、舌に汚れが厚く付着すると味を感じにくくなります。

口腔ケアを行うことで、味覚の改善や食欲増進につながります。それにより、低栄養や脱水症状の予防にもなります。

4.QOL(生活の質)の向上

適切な口腔ケアによって口腔機能が良好に保たれると、食事や会話をするうえでの支障が減り、それらを楽しめるようになります。
他者とのコミュニケーションが円滑になり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上につながります。

当院では、訪問歯科診療を行っており、施設の方や個人宅への訪問等、様々な形で訪問歯科診療を行っております。
ご興味・お困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。