• 過去の院内新聞
  • 2025年

摂食機能障害への対応策

1. 食べる・話す力を維持するために:摂食機能障害への対応策

高齢者の方にとって「食べる楽しみ」は生活の質を維持する上で非常に重要です。しかし、加齢や身体の衰弱により、噛む・飲み込むための筋肉が低下し、摂食機能障害が起こる場合があります。

摂食機能障害とは、飲食物の形や量を認識する先行期から、胃に送り込む食道期までの5つの段階(①先行期、②準備期、③口腔期、④咽頭期、⑤食道期)のうち、一つまたは複数が正常に働かなくなった状態を指します。脳血管障害だけでなく、加齢や身体の衰弱により咀嚼や嚥下に必要な筋肉が失われることでも起こります。摂食機能障害が進行すると、誤嚥(ごえん)のリスク上昇、水分・栄養不足、「食べる楽しみ」の喪失につながります。

当院の対応策の目的は「今より安全に食べてもらうこと」であり、ご自宅や施設で観察し改善できる重要なポイントがあります。

ご自宅で実践できる観察ポイント

摂食機能障害への対応策としては、「姿勢」「食べているものの内容」「食べ方や環境」の三つを観察することが推奨されています。

重要なのは「姿勢」!

「むせ」などの原因は、食べ物だけでなく姿勢が影響していることも多くあります。以下の点に注意し、安全に食べやすい姿勢を整えましょう。
・テーブルが高すぎる(×) → 身長に合わせる(〇)
・足底が床についていない(×) → 足底を床につけ姿勢を安定させる(〇)
・首が上を向いた姿勢(×) → 背筋を伸ばす(〇)
・ひどい猫背、体幹が安定していない(×) → 背筋を伸ばし体幹を安定させる(〇)

食事の内容と環境を整える工夫

少しの工夫で食べやすくなる事例があります。
・集中力を高める:食事時のみ個室に誘導し、一人で食事することで改善した例
・一口量を調整:茶さじに変更して1回量を減らし「残留」が改善した例
・首の向きを変える:テレビの位置を工夫し飲み込みがスムーズになった例

これらの対応策は特別な医療行為ではなく、日々のケアの中で観察し、少しずつ改善していける内容です。

2. あゆみ歯科クリニック 訪問診療部のご案内

あゆみ歯科クリニックでは、ご自宅や施設にいながら専門的な歯科治療や口腔ケアを受けていただける訪問診療部を設けております。歯やお口のトラブル、入れ歯の不調など、ご不安な点があればいつでもご相談ください。

入れ歯の不調を訴える利用者さんが、LINEで送った写真から「修理が必要」と判断し、その日のうちにご自宅へ訪問して対応した事例もございます。当院の歯科医師および専任スタッフは、必要と判断される場合には遅滞なく訪問し診療いたします。

安全で円滑な医療提供のため、ぜひ訪問診療をご活用ください。


訪問診療部 お問い合わせ窓口

・発行元:あゆみ歯科クリニック
・TEL:075-981-6874
・FAX:075-981-6885(担当:住田・松川)
・受付時間:月〜土 9:00〜18:00
・休診日:日曜・祝日
・所在地:〒614-8297 京都府八幡市欽明台西31-8