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詰め物の種類 セラミック・ジルコニア

福原隆久:歯医者さんが教える、

福原+住友:歯の秘密。

福原:こんにちは。木曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか。ここからは歯医者さんが教える歯の秘密、でお楽しみください。お相手はあゆみ歯科クリニック院長福原隆久と、

住友未央:住友未央です。この番組では歯に関するさまざまな情報をお届けし、予防歯科で健康寿命を延ばし、健やかな未来を目指します。当たり前のようで知らなかった歯科の世界を、楽しくお勉強しましょう。それでは最後までお付き合いを、

福原+住友:よろしくお願いいたします。

住友:歯医者さんが教える歯の秘密。この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りいたします。

住友:あゆみ先生、今日もよろしくお願いいたします。

福原:よろしくお願いいたします。

住友:8月1日です。

福原:8月ですね、夏真只中。

住友:先日、先生に夏休みのご予定などをお伺いしました。セブ島に行かれるのですよね。

福原:はい、行ってきます。

住友:また、いくら丼様からのメッセージもご紹介させていただいたのですが、追加でいただいております。ありがとうございます。

福原:ありがとうございます。

住友:いつも楽しい放送ありがとうございます、7月初旬にちょうどお話しした内容だと思うのですが、歯の詰め物についてです。いろいろな種類があるのですね、といただきました。

福原:そうですね。金・銀・白といろいろな種類があります。

住友:その中の白ものがセラミックとレジンのハイブリッドとは知りませんでした、勉強になります、というメッセージでございます。

福原:そうですね、おそらく種類の説明をさせていただいていた部分かと思います。

住友:金と銀と白とでは、どう違うのでしょうか、というお話でした。

福原:白ものの中で、最初に出てきたものは弱いセラミックの塊で、強度が弱すぎて割れるというお話です。その次に出てきたのがセラミックとレジンを混ぜたハイブリッド素材と言われるものですね。これが15~20年前に出始めました。光に当てると固まります。

住友:すごいですね。

福原:型を取り、技工所で作り、出来上がりとなります。その素材を各社が最近10年位でパワーアップさせてきておりまして、いろいろな製品が発売されています。

住友:白は弱い、すぐ割れるイメージが強かったです。

福原:そうですね、おそらくこの時代のハイブリッドインレーの時代ですよね。80~120メガパスカルなどの弱さの時代です。自分の歯が500~600程の数値ですので、相当弱かったということです。

住友:ということは、1/5位の強度ですか。

福原:はい、それ位の硬さでした。20~30年前からずっとあるものは、セラミックは粉と液を混ぜ、焼いて固めたものだったのですね。それだと弱いので詰め物にするには無理でした。その後ハイブリッドが現れたのですが、こちらも弱かったです。そしてその後に、セラミックのブロックが作られることになります。直方体のものです。それを細いドリルで削り出すことでできるものになりました。

住友:初めて聞きました。

福原:そうですか。1つ1つ作っていくものではなく、レーザーのように表面を読み取ります。

住友:レーザーで形を読み取るのですね。

福原:こういう形のものがあると認識した後、削り出しの機械で削って出来上がるのです。

住友:なるほど、ハイテクですね。

福原:はい、人間が作るというよりもロボットが作ってくれているということですね。

住友:出来上がる時間も早いのではないですか。

福原:やろうと思えば、その日に出来上がります。技巧所に送らなくても、クリニック内でその機械を持っていたらできます。

住友:すごいですね。

福原:それ以降は立方体のブロックで硬いものを作ればいい、という時代になります。10年位前から変わり始めて、一般の歯科医でも適用になったのは3~5年前からだと思います。そのブロックは今現在、どんどんいいものが出来上がってきています。

住友:日々進化しているのですね。

福原:日々進化ですね。1年でまったく違う製品が出てきています。昔は、少し硬め、でもハイブリッドよりはマシだけど割れやすい、紙の色のように真っ白だったのですね。

住友:少し不自然ですよね。

福原:口の中に入れると、真っ白で少し変な感じでした。しかし今はさまざまな色があり、グラデーションもあり、さらに硬くなっています。こうして話している間にも、おそらく来年にもまた新しいものが出てくると思います。

住友:進化しているのですね。

福原:今までの話はセラミックのことなのですが、ジルコニアというさらに硬い素材も今はあります。よく装飾品などに使われるものですね。極端な話ですが、ブロックが歯より硬いものもあります。いいか悪いかは別で、今後検証されていくと思います。少なくとも詰めても絶対に割れないだろう、ということにはなりますか。

住友:7月初旬に先生にお話を伺った際、毎年、各メーカーから新たな白い詰め物が、山ほど出てきます、とおっしゃっていましたが。

福原:そうですね、出てきますね。一体どれがいいのだろうか、迷います。通常われわれが、今仕入れることができるものだけでも、何十種類もあります。一つのメーカーからも、いくつものシリーズが出ていますし、まるで家電製品のようです。

住友:歯医者さんによって、選ぶものも違うのでしょうか。

福原:おそらく違うのではないでしょうか。大手メーカーでしたら、3つ4つに絞られてくるかと思います。パナソニックか、ソニーかのように。ピンからキリではありますが、かなり数がありますね。一覧表をみると、この中からどれを選ぼうかな、となります。

住友:インプラントをする際に、どれがいいですか、とメーカーを見せていただいたのですが、まったく意味が分からなくて。

福原: 2~3社分を取り扱っているところが多いかと思いますが、分からないですよね、確かに。

住友:いろいろと種類がありすぎて。

福原:それぞれ値段が違ったりしますからね、難しいですね。

住友:でも、割れない、ということが安心ですし、うれしいです。

福原:そうですよね。割れたりしますとお互いに嫌な思いをしますよね。患者様も、割れてしまった…となりますし、こちらとしても、あー、そうでしたか…、となりまので、できるだけ硬めを選んでおきたいな、とは思っています。当クリニックも3年前くらいにブロックを変えました。今、硬いものをしています。今年、来年でまた新しくいいものを見つけたら、変更しようと思っています。

住友:お願いします。

福原:はい。よろしくお願いいたします。

住友:さて、お別れの時間となりましたが、この番組の感想なども、皆さまぜひメッセージでお送りください。また、歯に関する疑問などもあれば、どんどんメッセージをいただきたいですよね、先生。

福原:はい、そうですね。ぜひぜひ、よろしくお願いいたします。

住友:はい、お待ちしております。すべてのメッセージの宛先は、mail@kiku-fm779.com、またはファックス072-843-8686です。皆様、どうぞお気楽にお送りください。お待ちしております。

福原:お待ちしております。では、また来週のこの時間にお目にかかりましょう。歯医者さんが教える歯の秘密、お相手はあゆみ歯科クリニック院長福原隆久と、

住友:住友未央でした。それでは、来週まで、

福原+住友:ごきげんよう。

住友:歯医者さんが教える歯の秘密、この番組は、あふれる笑顔をすべての人に、あゆみ歯科クリニックの提供でお送りいたしました。