実はあなたも?八幡市・京田辺市で急増中の“歯ぎしり”治療とは――放置すると起こる意外なリスクと対策法
こんにちは。八幡市・京田辺市のあゆみ歯科クリニック松井山手の院長、福原です。本日は、「実はあなたも?八幡市・京田辺市で急増中の“歯ぎしり”治療とは――放置すると起こる意外なリスクと対策法」について、詳しくお話ししていきます。
私たちの日常生活の中で、自覚がないまま進行するお口のトラブルの一つが「歯ぎしり」です。とくに近年、ストレス社会と言われる現代において、歯ぎしりのご相談は八幡市・京田辺市でも年々増加しています。歯ぎしりはただの「クセ」として見過ごされがちですが、実は全身の健康に影響を及ぼすこともある、注意すべき習慣です。今回は、そんな歯ぎしりの正体、意外なリスク、そして当院で行っている最新の治療方法について、丁寧に解説していきます。
目次
歯ぎしりとは?その種類と原因について
歯ぎしりとは、上下の歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする無意識の動作を指します。睡眠中に発生することが多く、自分では気づきにくいのが特徴です。歯ぎしりにはいくつかの種類があり、大きく分けて「グラインディング」「クレンチング」「タッピング」の三つに分類されます。
グラインディングは上下の歯をギリギリとこすり合わせる典型的な歯ぎしりで、歯の表面がすり減る原因になります。クレンチングは歯を強く噛みしめるタイプで、顎の筋肉や関節に負担をかけるため、顎関節症のリスクが高まります。そしてタッピングは歯をカチカチと素早く噛み合わせる動作で、比較的軽度ですが、繰り返されると歯や歯ぐきへの負担となります。
原因としては、ストレスや疲労、不安、集中時のクセ、噛み合わせの不調などが挙げられます。とくにストレスは、無意識下での歯ぎしりを引き起こす大きな要因となっており、コロナ禍以降、在宅勤務や不安定な生活リズムが影響してか、当院でもご相談が増加しています。
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放置するとどうなる?歯ぎしりがもたらす意外なリスク
歯ぎしりは「眠っているときに起きるから仕方ない」と軽視されがちですが、放置するとさまざまな問題が発生します。まず最も顕著なのは、歯のすり減りです。エナメル質が削れ、知覚過敏を引き起こしたり、虫歯になりやすくなったりします。次に挙げられるのが、歯の破折や詰め物・被せ物の脱落です。人工物である補綴物は、強い力に耐えきれず壊れてしまうことがあり、再治療が必要になるケースも少なくありません。
また、歯ぎしりの圧力は顎関節や筋肉にも悪影響を及ぼします。顎のだるさや開けにくさ、音が鳴るといった顎関節症の症状や、慢性的な肩こり・頭痛といった全身の不調にまで発展することがあります。さらに、夜間の歯ぎしりによって眠りが浅くなり、睡眠の質が低下するという問題も見逃せません。ご自身では気づかなくても、朝起きたときの疲労感やイライラなどに現れることがあるため、無関係とは言い切れません。
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自分で気づくには?歯ぎしりのサインとは
では、自分が歯ぎしりをしているかどうかを判断するにはどうすればいいのでしょうか?まず一番の手がかりとなるのは、朝起きたときの顎の疲れや歯の違和感です。とくに、歯が浮いたような感じがある場合は、歯ぎしりによる圧力がかかっていた可能性が高いです。また、ご家族から「夜中にギリギリと音がしている」と言われるのも典型的なサインです。
ほかにも、歯の先端が平らになっていたり、頬の内側に白い線(咬合線)ができていたりする場合も、歯ぎしりの兆候と考えられます。舌の縁にギザギザした跡があるのも、無意識の歯ぎしりや噛みしめによるものです。こうした症状がある方は、一度歯科医院でのチェックを受けてみることをおすすめします。
最新の歯ぎしり治療とは?当院での対策
当院では、歯ぎしりの治療に対して複合的なアプローチを行っています。まず最初に行うのは、歯ぎしりの程度や影響を正確に診断することです。口腔内の状態をチェックし、必要に応じて噛み合わせや顎の動きを確認する検査を実施します。
治療の中心となるのが、「ナイトガード」というマウスピースの装着です。就寝中に装着することで、上下の歯が直接接触するのを防ぎ、歯や顎へのダメージを軽減します。当院では、一人ひとりの口腔内の形に合わせたオーダーメイドのナイトガードをご提供しており、快適に使用いただけるよう工夫しています。
さらに、必要に応じてストレスコントロールに関するアドバイスや生活習慣の見直しも行います。近年では、スマホの使い過ぎや姿勢の悪さが顎や噛み合わせに影響を与えることもあるため、こうした現代的な生活環境も踏まえた指導を取り入れています。また、噛み合わせが大きくずれている場合には、調整や矯正治療を提案することもあります。
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歯ぎしりは治せる!まずは正しい知識を
歯ぎしりは「クセ」や「体質」として片づけられがちですが、きちんと対策を取ることで改善が可能です。とくに、早期に発見し適切な治療を行うことが、歯や顎の健康を守るカギになります。自己判断で放置するのではなく、専門的な診断を受けることが大切です。
現代では情報があふれており、「自分でなんとかしよう」とする方も多いですが、間違った対処をしてしまうと逆効果になることもあります。市販のマウスピースを使用している方もいらっしゃいますが、合わないものを使い続けると症状が悪化するリスクもあるため、注意が必要です。やはり、歯科医師による診断と適切な対応が最も安心で確実です。
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八幡市・京田辺市で歯ぎしり治療をしたいなら
当院では、単に「歯ぎしりを止める」ことを目的とするのではなく、患者さまの生活習慣やストレス状態、噛み合わせなどの背景を丁寧にヒアリングしたうえで、最適な治療を提案しています。歯や顎のダメージを防ぐことはもちろん、日常生活の質(QOL)を向上させることも治療の大切な目的です。
歯ぎしりにお悩みの方、あるいは「もしかしたら自分も?」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。気づかないうちに身体に負担がかかっているかもしれません。定期的な検診や相談を通じて、健康な口元と快適な毎日をサポートしていきます。
歯の健康を守るためにも、気になることがあればお気軽にご相談ください。
以上、八幡市・京田辺市のあゆみ歯科クリニック松井山手の院長、福原でした。