虫歯じゃないのに歯がしみる!その原因と今すぐできる5つの対策

「冷たいものを飲んだときに歯がキーンとしみる」「歯を磨くときに痛みを感じる」——そんな経験はありませんか?
多くの人は「もしかして虫歯?」と不安になりますが、実は虫歯ではない原因で歯がしみることも少なくありません。
この記事では、虫歯じゃないのに歯がしみる原因5つと、今日からできる簡単な対策をわかりやすく解説します。放置すると悪化することもあるので、しみる原因を知ってしっかりケアしましょう!
目次
1. 知覚過敏(歯がしみる一番の原因)
● 知覚過敏ってどんな状態?
知覚過敏は、歯の表面のエナメル質が削れて象牙質が露出することで、神経が刺激に敏感になる状態です。
冷たいもの、甘いもの、酸っぱいもの、歯磨き中のブラシの刺激で「キーン」とした痛みを感じます。
● 原因になりやすい行動
強すぎる歯磨き
硬い歯ブラシの使用
歯ぎしり・食いしばり
酸っぱい食べ物や飲み物の習慣
● 対策
柔らかめの歯ブラシを選び、優しく磨く
知覚過敏用の歯磨き粉を使う
歯ぎしりがある場合はマウスピースを使う(歯科で作成)
2. 歯のヒビ(マイクロクラック)
● 見えないヒビが原因かも?
歯の表面にできた目に見えない細かいヒビ(マイクロクラック)も、しみる原因になります。
特に硬いものを噛む習慣や歯ぎしりがある人に多くみられます。
● ヒビの特徴
特定の場所でしみる
見た目ではわからないことが多い
放置すると亀裂が深くなり神経に達することも
● 対策
歯科でヒビのチェックを受ける
歯ぎしり対策(マウスピース)
極端に硬い食べ物(氷、ナッツの丸ごと噛みなど)を避ける
3. 歯ぐき下がり(歯肉退縮)
● 歯ぐきが下がるとしみる理由
加齢や強すぎる歯磨き、歯周病などが原因で歯ぐきが下がると、歯の根元(セメント質)が露出してしまい、冷たいものがしみやすくなります。
特に40代以降に増える症状です。
● チェックポイント
歯が長く見える
歯ぐきが薄く見える
歯の根元に色の違う部分が見える
● 対策
優しい歯磨きを心がける
歯周病の予防・治療
進行している場合は歯科での知覚過敏抑制処置も有効
4. ホワイトニング直後の一時的な知覚過敏
● ホワイトニングの副作用?
歯のホワイトニング後、一時的にしみることがあります。
これは漂白成分が歯の表面を一時的に柔らかくするため起こるもので、通常は数日〜1週間以内におさまります。
● 対策
ホワイトニング専用のしみ止めジェルを使用する
数日間は冷たい飲み物や酸っぱい食べ物を控える
しみが続く場合は歯科医に相談
5. 一時的なストレスや体調不良による影響
● ストレスと歯の痛みの関係
実は、ストレスや疲労も歯がしみる原因になります。
ストレスがたまると無意識に歯ぎしり・食いしばりが増え、それが歯に負担をかけて知覚過敏のような症状を引き起こします。
● チェックポイント
朝起きたときに顎がだるい
頭痛や肩こりがある
無意識に噛みしめている
● 対策
リラックスを意識する(深呼吸、マッサージ)
歯ぎしり防止用マウスピースの活用
十分な睡眠と休息
【まとめ】虫歯じゃないのに歯がしみる原因と対策
知覚過敏
└ 柔らかい歯ブラシで優しく磨く
└ 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
└ 歯ぎしりがある場合はマウスピースを使用
歯のヒビ(マイクロクラック)
└ 歯科医院でチェックしてもらう
└ 歯ぎしり対策としてマウスピースを使う
└ 氷や硬い食べ物を避ける
歯ぐき下がり(歯肉退縮)
└ 優しく丁寧な歯磨きを心がける
└ 歯周病予防・治療を行う
└ 必要に応じて歯科での知覚過敏処置を受ける
ホワイトニング後の一時的な知覚過敏
└ しみ止めジェルを使う
└ 冷たい飲食物や酸っぱい食べ物を控える
└ しみが続く場合は歯科医に相談
ストレスや体調不良による歯のしみ
└ 歯ぎしり対策としてマウスピースを使う
└ リラックス法を取り入れる(深呼吸・休息)
└ 睡眠をしっかりとる
■ しみる原因を見極めるために歯医者さんの受診も大切!
「しみるけど、原因がわからない」「放置してもいいの?」と悩む人も多いですが、自己判断は危険です。
場合によっては小さな虫歯や神経の炎症が隠れていることもあります。
歯がしみる症状が続く場合は、歯科医院でのチェックをおすすめします。
最近では削らない治療やコーティングでしみ止めも行われているので、我慢せずに相談してみましょう。

【最後に】歯がしみる原因を知って、快適な毎日を!
歯がしみる原因は虫歯だけではなく、日々の習慣や体調とも深く関わっています。
正しいケアを続ければ、多くのケースで改善可能です。
「いつもと違う」「気になる」と思ったときは、早めにケアや歯科相談を行って、歯の健康を守りましょう。
医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック
理事長 福原 隆久 監修