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エナメル質を守る方法を知りたい方必読!歯を健康に保つ食品と生活習慣とは?

楽しく食事をしている様子

歯の健康を保つうえで重要な役割を果たす「エナメル質」。エナメル質は、歯を外部の刺激から守る硬い保護層ですが、一度失われると再生することはありません。そのため、日々の生活習慣や食事に気をつけることが大切です。本記事では、エナメル質を守るためにおすすめの食品と避けたい習慣についてわかりやすく解説します。

エナメル質とは?

エナメル質は、歯の表面を覆う非常に硬い層で、歯を守るための第一線に立っています。しかし、強酸や摩耗などの影響を受けると徐々に薄くなり、虫歯や知覚過敏のリスクが高まります。エナメル質が劣化すると、以下のような症状が現れることがあります:

・冷たいものや熱いものがしみる

・歯の表面がざらつく

・歯の色が黄ばむ

こうしたリスクを防ぐには、エナメル質を守るための習慣を取り入れることが重要です。

 

エナメル質を守る食品

エナメル質を強化し、守るために役立つ食品を以下に紹介します。

 

1. カルシウムを豊富に含む食品

カルシウムは歯を構成する重要な成分です。以下の食品を積極的に摂取しましょう:

・牛乳やヨーグルト

・チーズ(特に硬めのチーズ)

・小魚(骨まで食べられるもの)

 

2. ビタミンDが豊富な食品

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため、エナメル質の健康をサポートします。

・サーモンやマグロなどの脂肪の多い魚

・卵黄

・強化食品(ビタミンD添加のシリアルや牛乳)

 

3. リンを含む食品

リンはカルシウムとともに働き、歯を強化します。

・肉類や魚介類

・ナッツ類

・豆類

 

4. 唾液を促す食品

唾液はエナメル質を保護し、口内のpHを中和する働きがあります。

・キシリトールを含むガム

・リンゴやニンジンなどの硬めの野菜・果物

・緑茶(ポリフェノールが含まれる)

 

エナメル質を傷つける習慣

エナメル質を守るには、避けるべき習慣を知ることも重要です。以下の行動や食品はエナメル質を傷つける可能性があります。

1. 酸性の飲み物や食品の過剰摂取

・ソフトドリンクやエナジードリンク

・フルーツジュース(特に柑橘系)

・酢の多い料理

酸性の食品や飲み物は、エナメル質を溶かす原因になります。摂取後はすぐに歯を磨かず、30分ほど待ってからケアを行うのがポイントです。

砂糖とレモン

 

2. 砂糖の多い食品の摂取

・キャンディーやチョコレート

・ケーキやクッキー

砂糖は口内の細菌のエサとなり、酸を発生させます。これがエナメル質の劣化につながります。

 

3. 歯ぎしりや食いしばり

無意識のうちに行われる歯ぎしりは、エナメル質を摩耗させる大きな要因です。ストレス管理やマウスピースの使用を検討しましょう。

 

4. 適切でないブラッシング

硬すぎる歯ブラシや力を入れすぎたブラッシングは、エナメル質を物理的に削ってしまいます。やわらかめのブラシを使い、優しく磨くよう心がけましょう。

 

エナメル質を守るための生活習慣

日々の生活でエナメル質を守るためには、以下のポイントを実践することが大切です。

歯と歯ブラシ

フッ素配合の歯磨き粉を使用する:フッ素はエナメル質を再石灰化し、強化する効果があります。

定期的に水を飲む:水を飲むことで口内が潤い、酸の影響を軽減できます。

バランスの良い食事を心がける:上記のカルシウムやビタミンDを含む食品をバランスよく摂取することが重要です。

定期的に歯科検診を受ける:専門家によるケアやアドバイスを受けることで、エナメル質を守るための適切な対策が取れます。

 

まとめ

エナメル質を守ることは、歯の健康を長く保つための基本です。カルシウムやビタミンDを含む食品を積極的に摂取し、酸性食品や砂糖を控える習慣を取り入れることで、エナメル質を保護できます。また、定期的な歯科検診と適切なブラッシングを行い、エナメル質を健全に保ちましょう。

健康な歯は毎日の小さな努力の積み重ねから。今日からできることを始めてみてはいかがでしょうか?

 

理事長 福原隆久

医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック

理事長 福原 隆久 監修

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