• 歯科コラム

前歯のインプラントは難しい?見た目と機能を両立する重要性

 

 

 

前歯のインプラントは、見た目と機能の両方が重要です。前歯とは、中切歯(中央の前歯)・側切歯(中切歯の隣の歯)・犬歯(尖った歯)の3本を指し、上下12本の前歯が含まれます。特に上顎の前歯は、笑ったり話したりする際に必ず見えるため、顔全体の印象が非常に変わります。

 

前歯のインプラント治療の選択肢と利点

前歯を失った場合、欠損補綴(歯の欠損を補う治療)として、インプラントとブリッジがあります。特にインプラントは、周囲の健康な歯を削ることなく、天然歯に近い見た目と機能を提供します。

インプラントとは、チタンなどの生体材料で作られた人工歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。インプラントは天然歯と同様の感覚で食事ができるため、機能面でも優れています。

 

欠損補綴の種類とその見た目の違い

 

入れ歯

一般的に保険の物は歯に固定するための金具が見えるため、見た目の美しさに欠けます。また、装着感や咀嚼能力が天然歯に比べて劣ることが多いです。

ブリッジ

健康な隣接歯を削って固定するため、長期的に見ると隣接歯への負担が増します。保険適用のブリッジは金属が露出することがあり、審美性が低いです。一方、自費診療のセラミックブリッジは非常に自然な見た目を実現できます。

インプラント

顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、アバットメント(支台)を接続し、その上に人工の歯冠を被せます。

見た目も自然で、入れ歯などとは違い、違和感なく噛むことができます。また、インプラント(人工歯根)はチタン製で、チタンは人の身体との親和性がもっとも高い金属で、生体組織に適合しやすく、その特製から医療現場で多く使われています。 短時間の外科手術(局部麻酔下)で顎の骨に埋め込まれたインプラントは、その後、周囲の骨と結合し、強固な土台となります。

 

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

インプラント治療の結果は、歯科医師と歯科技工士の技術に大きく依存します。治療実績や症例写真を確認し、技術力を見極めることが重要です。
治療前に歯科医師と十分なコミュニケーションを取り、咬み合わせや歯の色、形状について詳細に相談することが必要です。費用だけでなく、技術と経験を重視して医院を選びましょう。

 

前歯のインプラント治療が難しい理由

前歯のインプラント治療は特に難易度が高いです。理由しては、前歯部の顎骨が薄いため、

・貫通しない様にするため、インプラントの埋入位置が非常に重要である
・GBR、サイナスリフト等の骨造成治療を行う必要があることが多い

といった点が挙げられます。
当院ではCTスキャンを用いたシミュレーション、インプラント手術経験豊富な、技術を持った歯科医師が行うことで、天然歯と見た目や機能が変わらない仕上がりを実現します。

 

インプラント治療の費用とその価値

インプラント治療は高額ですが、長期的な視点で見ると価値のある投資です。天然歯に非常に近い見た目と機能を提供し、他の補綴方法に比べて咀嚼力や装着感に優れています。

また天然の歯は1本200万円程度と言われる程、価値が非常に高いですが、インプラント治療の費用がその価値に見合うかどうかは、患者様ごとのこれからどうされたいかといったライフスタイルや歯に対する価値観にもよるかとは思います。治療を受ける前に、歯科医師とじっくり相談して納得のいく選択をしましょう。

 

欠損補綴治療の重要性

歯を失った場合、最も避けるべきは「放置」です。失った歯を放置すると、隣接する歯が倒れたり、噛み合う歯が伸びたりして咬み合わせが崩れます。

特に前歯の場合、放置すると上下の歯が不正な位置に移動し、口腔全体の機能や見た目に悪影響を及ぼします。インプラント、ブリッジ、入れ歯のいずれかの治療を受けることで、健康な歯を保ち、口腔全体の健康を維持することが重要です。

 

ぜひインプラントの無料相談をご利用ください

 

これまでインプラントについてお話してきましたが、お口の中や歯の状態は、患者様によってことなります。そのため、患者様によってはブリッジや入れ歯が適している場合もございます。そのため、自分に最適な治療方法を見つけるためには、インプラント無料相談を利用していただくのがおすすめです。歯科医師が現在の状況や希望に応じて、最適な治療法をアドバイスします。

インプラント無料相談を希望する場合は、WEB予約や電話で申し込みが可能です。無料相談を通じて、自分に最適な治療方法を見つけ、安心して治療を進めましょう。

 

監修:医療法人隆歩会理事長 歯学博士 福原隆久