• 小児歯科・子供

ブラッシング方法の種類について 

「歯磨きは3分!」と言われていますが、皆さん、真面目に磨いてらっしゃいますか?

 

真面目に、3分間磨いていたとしても、正しい磨き方でなければ、きちんとした効果が得られていない場合があります。

 

今さら聞けない、でも、知っておくと、とてもお得な、歯ブラシ活用術を身に着けて、歯ブラシエキスパートになっちゃいましょう!?

 

良い歯磨きは、まず、ブラッシングについて、正しく理解することから始まります。

 

 

①スクラッビング法(90℃) ~基本①~

 

歯ブラシを歯に対して垂直にあて、小さく往復運動させます。

 

イメージとしては、歯1~2本(5~10mm)の範囲で、30回くらい振動させます。

 

また、このブラッシングは歯の表面の汚れを取り除くにの適しているので、あまり力は入れずに、毛先が広がらない程度の荷重(150~200g)で磨きましょう。歯垢(プラーク)の除去を目的に、磨き残しが無いように、丁寧に磨いていくことが大切です。

 

 

②バス法(45℃) ~基本②~

 

歯ブラシを歯に対して45℃にあて、磨く方法です。

 

歯と歯肉の間を磨くことに優れており、歯茎や歯周ポケットの汚れを取り除くつもりで、磨いていきます。

 

歯肉の状態に合わせ、歯周病ぎみの際には、柔らかいブラシを使用します。

 

ちなみに、奥歯も、基本①と②の応用で磨くことができます。

 

 

③縦磨き 

 

歯ブラシを縦にして、上下に動かして磨きます。

 

この磨き方は、かみ合わせが悪くデコボコしている際に、隣り合った歯と歯の隙間に入った食べ物等を除去することに優れています。

 

 

④ブラシの毛の横の部分で磨く 

 

前歯の裏側は、歯ブラシを縦に差し込み、歯と歯ブラシの毛が平行になる様にして、毛の横の部分で磨いていきます。

 

 

⑤番外編:歯ブラシ以外の活用

 

歯間をきちんと磨くためには、状況に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシ、そして舌ブラシなどを活用していきましょう。

 

歯磨きの目的は、細菌と歯垢(プラーク)を取り除くことです。

 

せっかく、良いブラッシング方法を身に着けても、歯ブラシの毛先が開いていると、適切な歯ブラシの62%の効果しかないことが分かっています。

 ((公財)ライオン歯科衛生研究所調べ、日本小児歯科学会 1985)

1か月に1本を目安として、適切な歯ブラシで、適切なブラッシングを行い、歯垢除去を目指してくださいね。