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予防歯科とは何か

一般歯科や小児歯科などの診療科はよく耳にしますが「予防歯科」というのは、あまり聞き慣れないですよね。街の歯科医院でも予防歯科という名称を標榜しているところはまずありませんので、患者さまにも馴染みの薄い診療科のように思えます。けれども、実際はそんなことはなく、ほとんどの人に関わりの深い診療領域といえます。

 

1.口腔疾患を予防するための処置

 

歯科ではいろいろな口腔疾患に対する治療を行っています。虫歯や歯周病がその代表ですが、他にも口内炎や口腔乾燥症、顎関節症なども歯科で診ることが珍しくありません。予防歯科では、そういった口腔領域の病気を予防するために、いろいろな処置を施しています。

 

2.予防歯科の治療

 

予防歯科で実施している治療は、歯科医院によっても異なることがありますが、以下に挙げるような処置は共通しているといえます。

 

2-1 ブラッシング指導

 

正しいブラッシングを行うことは、虫歯や歯周病を予防する上での基本中の基本です。けれども、本当に正しいブラッシングを実践できている方は意外に少ないものです。というのも、ブラッシングはある意味誰にでもできることであり、どんな形でも毎日しなければならないことなので、小さい頃に覚えた方法を何年、何十年と続けているのが現実です。つまり、最初に覚えたブラッシング法が不適切だったり、教わったことをきちんと実践できていなかったりするパータンが非常に多いといえます。

 

そこで必要となるのが定期的に、ブラッシングの状態を専門家にみてもらうという習慣です。歯科医院では、歯の定期検診の際、ブラッシングの専門家である歯科衛生士が患者さまのブラッシング法を観察し、改善点などを指摘してくれます。それを繰り返していくことで、ようやく正しいブラッシングが身に付いていくのです。

 

2-2 フッ化物の塗布

 

歯質は劇的に変化する口腔内の環境で、絶えず脱灰と再石灰化を繰り返しています。このサイクルが脱灰の方へと傾いてしまうと、虫歯にを発症することとなりますので、バランスを保つことが重要です。そこで有用なのがフッ化物の歯面塗布です。フッ化物といえば、普段フッ素入り歯磨き粉が有名ですが、歯科医院で受けることのできるフッ化物塗布では、歯磨き粉に含まれる何倍もの濃度のフッ素を歯に作用させることができるため、歯質を強化する効果も非常に高くなっています。ですから、定期的にフッ化物塗布を受けることで、歯質が強化され、歯の再石灰化も促進されますので、虫歯予防に貢献します。

 

2-3 歯のクリーニング

 

セルフケアにおいて、完璧なブラッシングを実践することは難しいため、やはり時間が経過するにつれ、口腔内には患者さま自身では落とすことのできない汚れがたまっていきます。とりわけ歯垢や石灰化した歯石は、もはや歯ブラシで除去することが不可能ですので、専門的なクリーニングが必要になります。歯科医院ではそうした汚れを落とすために、PMTCやSRPといった特別な歯科処置を行っています。これらの処置を定期的に受けることで、虫歯や歯周病の発症リスクを著しく下げることが可能となります。

 

3.活習慣を改善する

 

ここまで、主に虫歯や歯周病の予防について解説していきましたが、その他の口腔疾患も含めた予防では、生活習慣の改善が必要となることがあります。とくに食生活に関するものは、口内炎や口腔乾燥症、顎関節症などの発症と関連が深いので、問題があれば積極的に改善していかなければなりません。ただ、ひとついえるのは、いずれの予防に関しても、発症してから受ける治療よりは、処置にかかる時間も費用も大幅に少なくなっているという点です。病気というのは、予防することが最善であることは間違いありません。

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