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子供の歯医者の選び方

子どもの歯医者選びはとても重要です。なぜなら、子どもが初めて出会う歯科医師ですので、ある意味その子の人生そのものに大きな影響を与える可能性が高いからです。歯医者嫌いになるのは、子どもの頃の歯科治療に原因があることが多いため、最初の歯医者選びは慎重に行う必要があります。ここではそんな子どもの歯医者の選び方について詳しく解説します。

 

1.小児歯科を探す

歯科にはいろいろな診療科がありますが、子どもの治療は小児歯科の専門分野です。小児歯科を標榜している歯科医院であれば、子どもの歯科治療を深く学び、治療経験も豊富であることが多いため、まずは小児歯科を探すことから始めてください。もちろん、一般歯科にも子ども歯科治療が上手い歯科医師がいますが、小児歯科から探す方が確実といえます。

 

2.小児歯科にはどんな先生がいるの?

小児歯科というのは、文字通り子どもの歯科治療を専門に行う診療科ですが、前提として子どもが大好きな先生が多いです。子どもと接するのが好きだったり、子どもを虫歯から守りたいといった強いこころざしを持った先生が多かったりしますので、小児歯科ならお子さまのお口の健康を安心して任せられるかと思います。

 

3.治療実績が豊富な小児歯科

子どもの歯科治療は、大人のものとはかなり異なります。歯並びにしても体全体の発育にしても、すべてが途上にある子どもは、その発育過程も考慮した上で歯科治療を進めていかなければなりません。それだけに、大学などで学んだ知識だけでは対応できないことも多いので、治療実績が豊富な小児歯科を選ぶことをお勧めします。治療実績が豊富であれば、どんな症例であっても臨機応変に対処できますし、患者さまの希望にも柔軟に対応できることかと思います。

 

4.子どもを歯医者嫌いにさせないために

冒頭でも述べましたが、日本人が歯医者嫌いに原因は、多くのケースで子どもの時に、歯科治療で嫌な思いをしたことが発端となっています。具体的には、無理矢理治療されたり、歯を削る際の振動や音、痛みなどが嫌な記憶として残ったりすることが原因となります。もちろん、これらは歯科治療を進めていく上で避けては通れないことなのですが、様々な工夫によって緩和することはできます。そうした工夫を凝らしている小児歯科がお勧めです。

 

5.痛みの少ない歯科治療を実践している

歯科治療に伴う痛みは、様々な場面で見られます。歯を削るときはもちろんのこと、痛みを和らげるための麻酔注射でも、痛みが生じます。どれも虫歯治療を行う上で必ずといって良いほど施す必要性がある処置ですが、工夫することでこれらは緩和できます。例えば、初期の虫歯であれば、再石灰化を期待して、削らずにフッ化物の塗布にとどめたり、削るとしても最小限の切削量に抑えたりすることが可能です。麻酔注射の痛みに関しては、表面麻酔と呼ばれる「麻酔のための麻酔」をすることで、注射針による痛みを軽減できます。このように、ひとつひとつの処置できめ細かく対応していくことで、歯科治療の不快な部分を解消していくことができるのです。

 

6.不安にさせない取り組み

優れた小児歯科は、まず診療スペース計やインテリアなどから、子どもに配慮した設計を行っています。また、歯科治療中も恐怖心を抱くような器具を視界に入れなかったり、治療以外のことに意識が向くような工夫を凝らしたりして、子どもの歯科治療に対する不安を取り除いています。そうした取り組みは、実際に歯科医院へ足を運んでみなければわかりにくいですが、子どもを歯医者嫌いにさせないためには重要なポイントといえます。